――地図の縮尺倍率はどうなっていますか。
萩原「世界約140都市、日本11都市といった主要な都市では、カメラの画面上で1/2700程度といった縮尺まで拡大して表示することができます」
――我々ユーザーサイドでもデータの追加ができるんですか。
萩原「EXIFに準拠した緯度経度付き画像であれば、地図上に表示させられます。つまり、他社製GPS付きカメラやiPhoneで撮った画像も地図上に表示できるんです。緯度経度付きの画像データを誰かとやりとりできれば、それを地図に埋め込んで、自分が行くときのガイドにすることができるわけです」
12月6日には、測位ログデータをメモリーカードに書き出す機能が追加されたファームウェアが発表。書き出されるデータはKML形式なので、直接Google Earth上で移動経路を楽しむことが可能になっている |
――それは面白そう! 全国の有志で連携して作ったラーメン屋マップとか、桜、鉄道撮影スポット集みたいなのも作れますね。
萩原「美味しい店ガイドやショッピングマップだけでなく、山歩きする方なら、この場所にこんな花が咲いていましたとか、ここからこの景色が見えますとか、釣りをする方なら、ここでこの魚を釣りましたとか、そんな情報を配布・交換できます」
――あぁ、なるほど。では、主催者側でオリエンテーリング的なデータを用意して、それをユーザーにサイトからダウンロードしてもらえれば、このカメラを使ったイベントができるのですね。
萩原「そういうことです。たとえば、どこかの自治体さんが町おこしでお客さんを呼び込むために、名所や名産品、お祭りなどに関する写真データを用意するといったこともできます。大型テーマパークのアトラクション案内図でもいいかもしれない。カシオでも現在、JTBさんと京都旅のキャンペーンを行っていますし、どんどん企画を増やしていきたいと考えています。
EX-H20Gはこういった、"今までのカメラになかった新しい価値"を創出できるのが最大の特長です。コンテンツの蓄積と利用でお客様に長く使ってもらえるカメラに育てたいですね」