最後は消費電力で、今回も前回同様に追加で動作温度を計測している。どの値も3DMark VantageのGT1/2実行中の最大値をピークとし、アイドルはOS起動後の何もしていない状態で採取。温度計測ではドライバ読みのほか、カード裏側のGPUコア設置部分の温度を、非接触温度計で計測した値も採用している。
消費電力
動作温度
まとめ
それではGeForce GTX 570をまとめてみたい。前回のGTX 580の評価で、「例えばGTX 570だとかGTX 560といった製品が登場してくると、さらに嬉しい。GF110自体は優秀であったので、早期に500番台の拡充を望みたいところである。」と述べたが、その拡充ラインナップであるGTX 570が、望んだとおりの実力で登場してきたという感がある。
価格を大きく下げ、消費電力もより扱いやすい枠に収めながら、パフォーマンスは各テストともGTX 580の下と言うよりは、「前世代のフラグシップであるGTX 480を上回る」と言ったほうが相応しいレベルを達成できている。年内に上位モデルが控えるとされるライバルの動向は気になるものの、年末商戦の有力GPUとして、今現在にすぐにでも入手できる状態となったGeForce GTX 570の存在意義は大きい。