さて、このコマンドを実行するタイミングですが、Windows 7へログオンする際に実行すれば、必ずTODOに目を通すことになります。そこで、「ファイル名を指定して実行」から実行しやすくするため、環境変数PATHの通し方とPATHを通したフォルダーへバッチファイルを移動し、スタートアップフォルダーにショートカットファイルを作成する手順を最後に紹介しましょう。

今回はできるだけ手順を少なくするため、ショートカットキーを多用していますが、プログラムメニューに並ぶスタートアップフォルダーを右クリックし、コンテキストメニューに並ぶ<開く>をクリックしても開きます。また、ショートカットファイルのプロパティダイアログも同ファイルを右クリックし、コンテキストメニューに並ぶ<プロパティ>を選択しても同様の結果を得ることが可能です(図23~29)。

図23 [Win]+[R]キーを押し、ファイル名を指定して実行のテキストボックスに「%userprofile%」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図24 エクスプローラーが起動したら、<新しいフォルダー>ボタンをクリックし、新規フォルダー「bin」を作成します

図25 図24で作成したフォルダーに今回作成したバッチファイルを移動します

図26 [Win]+[R]キーを押し、ファイル名を指定して実行のテキストボックスに「%APPDATA%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図27 スタートアップフォルダーが開いたら、バッチファイルのショートカットファイルを作成します

図28 ショートカットファイルを選択した状態で[Alt]+[Enter]キーを押すとプロパティダイアログが起動します。リンク先のテキストボックス末尾に「 /e」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図29 この状態でWindows 7にログオンしますと、スタートアップフォルダーにあるバッチファイルが実行され、TODOの表示が実行されます。コマンドプロンプトを閉じるには[スペース]キーなど任意のキーを押してください

あとはシステムのプロパティダイアログからユーザー環境変数として「PATH」を作成し、値として「%userprofile%\bin」を追加すれば、ファイル名を指定して実行など各所からバッチファイルが実行可能になります(図30~34)。

図30 [Win]+[R]キーを押し、ファイル名を指定して実行のテキストボックスに「SystemPropertiesAdvanced.exe」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図31 <詳細設定>タブがアクティブな状態でシステムのプロパティダイアログが起動します。<環境変数>ボタンをクリックしてください

図32 ダイアログが起動したら「ユーザー環境変数」セクションの<新規>ボタンをクリックします

図33 ダイアログが起動したら、変数名のテキストボックスに「PATH」、変数値のテキストボックスに「%userprofile%\bin」と入力します。あとは各<OK>ボタンをクリックしてダイアログを閉じてください

図34 [Win]+[R]キーを押し、ファイル名を指定して実行のテキストボックスに「todo /e」と入力して<OK>ボタンをクリックします

これで先のバッチファイルが実行されました

今回作成したバッチファイルは最小限のエラー処理しか行なっていないため、まだまだ未完成と言えるでしょう。しかし、本稿の主目的はあくまでも「findstr」コマンドでTODOを作成・表示することであり、アイディア次第では利便性も大きく向上することでしょう。筆者が作成したバッチファイルをひな形とし、独自のカスタマイズを加えて頂ければ幸いです。

阿久津良和(Cactus)