すっかり定着してきた感のある「イクメン」という言葉。一眼レフに凝ったり、アウトドアにはまったりと、自分らしく育児を楽しむ父親も増えてきているようだ。そこで気になるのが理系イクメン。子育てにもやっぱり理系っぽさって出るもの? 薬剤師資格を持つバリバリ理系のイクメンMRがいると聞き、メルクセローノ社を訪ねた。

平日できない分まで土日はたっぷり育児

インタビューに答えてくれたのは薬剤師資格を持つ同社のMR。癌領域事業部近畿第2エリアのエリアマネージャーの中嶌武志さん(33)だ。同じく薬剤師でCRO(開発業務受託機関)(※)勤務の奥さん、愛娘 (1歳10カ月)と大阪市 に居住。MR歴7年半の中嶌さんにまずその仕事の内容について聞いた。

※医薬品の開発において、製薬メーカーが行なう治験に関わる様々な業務の全てまたは一部を代行・支援する機関

――MRは医薬品メーカーの医薬情報担当者のことだそうですが、具体的にはどういったことをされているのですか

自社の製品である薬の適正使用情報や薬に関する新しい情報をお医者に提供しています。「こういう痛みが出ている方にはこういう薬がいいのでは」と、患者さんベースで医師とディスカッションしていく「トリートメントパートナー」としての役割もあります。

――一日の仕事の流れは

朝は8時には出勤。午前中はスケジュール管理、午後から病院を回るという感じです。午前中の外来診療を終え、お昼休みに医局に戻られたときや、夕方のカンファレンスの前後に医師に面会させてもらうことが多いですね。夜は講演会などもあり、帰宅が11時、12時ってこともあります。早いときで7時くらいです。

――その時間の帰宅だと平日の育児は難しいのでは

寝てしまっていることの方が多いですね。平日なかなか育児ができない分、休日はたっぷり育児しています。食事作りからお風呂、オムツ替え…と全部。土日には妻が外出、私が育児……ということもよくあります。……つづきを読む