ビジネスプリンタとして考えた時気になるのは、コストと印字品質だ。まずコスト面では、省エネとランニングコストを抑えることに成功している。消費電力は印刷時20W、待機時6W、スリープモード時4.1W、電源オフ時0.75Wとなっている。
インクは通常インクの他に大容量インクが用意されており、そちらを利用した場合はA4文書が1枚あたり7.6円で印刷できる計算だという。インク消費量をドライバで調整することもでき、約25%節約しながらも実用に耐える品質での印刷ができるのも魅力だ。
大容量タンクは特にブラックインクが大型化するため、モノクロドキュメントの印刷が多いオフィスでも使いやすそうだ。また、ブラックのみ顔料インクとすることで、にじみの少ないシャープな印刷を実現。くっきりと黒いから読みやすい。
マニュアル操作でA3サイズコピーもOK
また、マニュアル操作が必要だとはいえA3コピーがとれるのも面白い。要するにA4スキャン2枚をつないで出力するのだが、本体のみの操作で実現されるのは便利だ。操作方法は簡単で、コピーメニューで「A3/11"×17"」にチェックを入れてスタートするだけだ。ディスプレイ上に表示されるアニメーションの指示に従って原稿向きを変えながら2回スキャンすると、つなぎ合わせる処理が行われる。
しばらく待たされるが、実際のプリント前にディスプレイ上でプレビュー確認をできるから、つなぎ方の向きが間違っている場合には印刷せずキャンセルすることも可能だ。