実際の見え方は比較的自然で、目の前に飛び出してくるというほどの立体感はないが、ほかの裸眼立体視の仕組みと比べて遜色のない立体視ができており、完成度は高いようだ。なお、3D用のコンテンツは、サイド・バイ・サイド方式などの既存のものでも対応できるそうだ。
NECでは、この裸眼で見える3D液晶を3年ほど前から開発しており、テレビ向けのメガネを使った3D液晶が大きく出回る以前から開発を続けてきた。基本的には、携帯電話やタブレット型端末のようなモバイル向けを想定しており、今後スマートフォンベンダーなどへ訴求していきたい考えだ。
このほか、国内でも10日に発表された「クラウドコミュニケーター」が、この会場でも展示されていた。国内と同様、法人向けでの展開を想定しており、ソリューションを含めたパッケージでの販売を検討している。
NECが想定しているのは課程にある家電を管理するホームマネジメント、教育、Eコマース、健康管理、電子書籍といった分野で、特にターゲットとしているのは、「韓国や中国など、アジアは教育熱心」(ブースの説明員)であることから、教育分野での利用を期待しているという。
NECは端末とサービス、そのプラットフォームをサービスプロバイダにトータルソリューションとして提供し、それをコンシューマに届ける形になり、NECから直接コンシューマに販売するのではなく、NEC自体はサービスプロバイダとやりとりをする形になる。
名前の通り、クラウドを活用してコンテンツなどを配信するため、例えば授業の教材を配信して授業に活用するといった形で、電子書籍といってもテキストを配信するような用途を想定しているようだ。