入門者向けから経験者向けへのステップアップ

キャラバンでは、入門者向けの「キャラバンシューズ」シリーズと、経験者向けの「グランドキング」シリーズという2種類を展開している。2つのシリーズは、製法や素材などにも違いはあるが、最も大きな違いはソールの硬さだ。

山歩きに慣れていない人は、街中で歩く場合と同じようにかかとから足を付けてつま先で地面を蹴る歩き方をする。ソールが硬い靴でこうした歩き方をすると、靴擦れを起こしてしまう可能性が高い。しかし硬さのあるソールでないと、滑りやすい岩や不安定な石などを踏んだ際に体重を支えることができず、足をくじいてしまったり、体がグラついて危険だ。

山歩きになれていない人は、つま先で地面を蹴る歩き方をする(写真左上)。山歩きになれた人は、歩幅を狭くして足の裏全体で地面を捉える。こうすることで滑りにくくもなる(写真上)

山歩きに慣れれば、歩幅を狭くして足の裏全体で接地する歩き方が身に付いてくるので、硬いソールの靴でも問題なく歩けるようになるという。そこでキャラバンでは、エントリーモデルと山歩きに慣れた人向けの2つのシリーズを用意しているのだ。製法や素材がワンランク上の「グランドキング」シリーズを最初から履いて長く愛用するのも1つの選択肢だが、入門者は「キャラバンシューズ」シリーズで山の歩き方を覚えてから、「グランドキング」へとステップアップしていく方が足への負担は少ないだろう。

「グランドキング」シリーズの「GK-68」。右下で紹介している「GK-69」のナイロンモデルとなる。ソールは優れたグリップ力と安定性が特徴で、小石などがつまりにくい構造に。小屋泊まりの登山やテント利用の縦走にも向く。カラーはチャコール・ブルー・プラムの3色で、サイズは22.5cm~29.0cm(カラーによってサイズ展開は異なる)。価格は23,100円

「キャラバンシューズ」シリーズの「C-1 02」。エントリーモデルながら、低山だけではなく富士登山にも活用できる。ワイズは日本人の足に合う3E。グレー・レッド・ローズ・ボルドー・オレンジ・ネイビーとカラーバリエーション豊富。サイズは22.5cm~30.0cm(カラーによってサイズ展開は異なる)。価格は13,650円

「グランドキング」シリーズの「GK-62」。こちらはミドルカットで低山でのライトトレッキング向き。グレー・レッド・ブラウン・パープルの4色で、サイズは22.5cm~29.0cm(カラーによってサイズ展開は異なる)。価格16,590円

「グランドキング」シリーズのフラッグシップモデル「GK-69」。アッパーには、剛性や撥水性に優れ、使うほどに足になじむヌバックレザーを使用している。ローズ・ライトブラウン・カーキの3色で、サイズは22.5cm~29.0cm(カラーによってサイズ展開は異なる)。価格29,400円

「キャラバンシューズ」シリーズの「C-1 02」は、入門者でも歩きやすいように、ソールが柔らかめになっている

「グランドキング」シリーズの「GK-68」は、思いっきり力を込めてもソールが曲がらないほどしっかりとしている

ソックスもトレッキング用を揃えよう

靴下は何気に大切なアイテム。靴を購入する際に一緒に選ぶのがオススメ

せっかくショップへ足を運んだのだから、トレッキング用のソックスも一緒に揃えて欲しい。最近は、速乾性や保温力、通気性などに優れた機能を持ち、デザインやカラーバリエーションも豊富。ひと昔前は2枚重ねをする人も多かったそうだが、そうすると2枚のソックス同士がズレたり滑るなどして足が固定できず、かえって歩きにくくなる場合もある。機能性の高いトレッキング用の製品なら重ね履きする必要もないので、歩きやすさの面でも揃えておきたいアイテムだ。

まずはショップに足を運ぼう!

サイズ選びにしても、ソールの硬さの確認にしても、ショップへ行って実際に手に取ったり履いてみないと分からないことが多い。アウトドアフィールドで後悔しないためにも、ぜひショップへ行って自分に最適なトレッキングシューズを見つけて欲しい。