やってきたのは都内の某ゴルフスタジオ。そして今回教えていただく先生は、ゴルフレッスンプロの堀尾研仁氏です。って、男子ツアープロのコーチも務めるまさにキングオブコーチじゃないですか! ゴルフ体験初回にして堀尾コーチに学べるとか、どこのセレブだ自分!
ゴルフレッスンプロとして名を馳せる堀尾研仁氏 |
そんなワクワク感と、すでにゴルフに親しんでいる8名のブロガーに僕のような初心者が混じってもいいものか……という一抹の不安を抱えつつ、レッスンがスタート!
とその前に、そもそもなぜカシオがゴルフイベントを主催するのか、というところについて触れておきましょう。
こちらは、カシオから発売中のハイスピードデジタルカメラ「EX-FC160S」。
カシオのハイスピードデジタルカメラ「EXILIM EX-FC160S」。 |
一見するとごく普通のデジカメに見えますが、なんとコイツにはゴルフを嗜む紳士淑女の皆様にとって垂涎モノの機能がついているのです。
それがこちら。スイングのフォームを撮影した画面に赤と青の2本の線が入っているのがわかるかと思いますが、実はこれ、本機で撮影した動画の上に後から自分で角度などを指定して重ねているのです。
こうすることで、たとえば自分のフォームはクラブと腕が一直線になっていないとか、実際にスイングした際に赤と青の2線からはみ出てしまっているとか、そういう具合に正確なチェックができるというわけ。この機能が生まれたきっかけについて、カシオ担当者は「ユーザーはもともとムービーやケータイに液晶保護シートを貼って、その上に自分でラインを記入してチェックしていました。その機能がカメラにあればと」と語っています。ゴルファーの皆さん、フォームチェックするのに苦労されてたんですね……。そう考えればこのデジカメが誕生したのはある意味当然の流れだったのかもしれません。
ところで、動画を再生してフォームチェックと書きましたが、実は市販されているデジカメやビデオカメラでは、ゴルフのスイングのようなハイスピードな動きをゆっくり、かつ細かく録画するのは難しいです。というのも、だいたい動画のコマ数は「30コマ/秒」くらいで撮るのが普通だからです。
これでは、たとえスロー再生したとしても動きがカクカクしてしまい、フォームチェックどころではありません。
で、本機がすごいのは、「240コマ/秒」、もしくは「420コマ/秒」という超スローモーションで動画撮影できるということ。また、静止画撮影においても「秒間40枚」というすさまじい連写機能を備えており、まさに"ゴルファー(あるいは他のスポーツ)のためのデジカメ"と言えるのではないかと思います。
ということでイベントは「参加者のスイングを本機で撮影」→「各人のフォームをTVに映して、2本ラインを元に堀尾コーチが改善点を指摘」→「参加者のフォームを堀尾コーチが一人ずつ指導」という流れで進行。それにしても堀尾コーチの教え方のうまいこと! ゴルフをやったことがない僕ですら、話を聞いていると「なるほど」とか「自分にもできそう!」といった気にさせられるからすごいですよね。
といっても当の僕はというと……。
空振りを連発! 堀尾コーチによる他の参加者へのアドバイスを聞いて、完全に「できるモード」になっていたのですが、実際にクラブを振ってみるとこれが当たらないのです。お、思ったよりずっと難しいぞこれ……。
そんな僕への堀尾コーチのアドバイスは、次のようなものでした。これ、ゴルフ初心者なら覚えといて損はないと思うので書いておきますよ。
~堀尾コーチからのアドバイス~
何かスポーツはやっていましたか? ……テニスですね。それならテニスのラリーをする感覚で、両手でクラブを持って振ってみてください。それができたら今度はそのままラケット(クラブ)を少し落として同じように振る。それもできたら、今度はクラブをゴルフボールの位置まで下ろして同じようにスイングしてください。それが、ゴルフの正しいスイングなんです
わかりやすい! 冒頭で述べた通り僕はテニスをやっていたのですが、まさかそれに例えて教えてもらえるとは思いもしませんでした。無理に専門的に解説せず、初心者が入りやすいポイントから説明してくれるのが良いですね。
このアドバイスをもとに振ってみると……。
当たった! クラブが当たった! おめでとう自分! ありがとうコーチ!
自分で言うのも何なんですが、なかなか綺麗な動きじゃないですかね!?
ではこのフォームを、例の2本のラインを引いて確認してみましょう。
いかがでしょうか。スイングが2本のラインの間を通っていますよね(ちょっとズレてますけど……)。これがうまくボールを飛ばすコツなのだそうです。なおラインの引き方やその他のポイントついては本体に付属する解説書または、「正しいスウィング撮影方法と6つのチェックポイント」記事をご覧ください。
そんなわけで贅沢な初めの一歩として大満足に終わった今回のブロガーイベントでしたが、他の参加者の方はどう感じられたのか。ブロガーのお一人に感想を伺ってみました。
「問題点がビジュアルでわかるのがいいですね。昔もデジカメで撮影してチェックしていたことがあるんですが、普通のデジカメではコマ遅れして見えないところでもこのカメラならできるので。今日のイベントでは自分の問題がはっきりして対策がわかったので、とても有意義な一日になりましたね」
と、かなり手応えを感じておられるようです。
そして堀尾コーチは、
「僕らみたいなティーチングプロはラインを頭でイメージできるのですが、一般の方は少しの違いは見てもわからないですよね。そのときに基準線があるとかなりわかりやすいです。またコマの数が多いのも他のカメラにはない機能です。実は細かく見ることでプレイヤーとしての感覚は鋭くなるんです。これからのスポーツの分野では絶対に必要な機能でしょう。それが一般の方にも手に入るというのは素晴らしいことですね」
と、こちらもやはり大満足といった様子。
たしかにビジュアルで確認できると、教える方も教えられる方もわかりやすくていいですよね。
僕自身もゴルフ初心者として、このカメラの威力と堀尾コーチのティーチング力を肌で感じることができました。
よし、次はマイゴルフクラブセット購入だな!(気が早い)