図1 Nero BurnExpress

NeroからリリースされているNero BurnExpress(以下、BurnExpressと略記)は、同社のマルチメディアスイートNero 10の書き込みエンジンを搭載したライティングソフトである。最新版では、Blu-rayディスクへの対応、Windows 7(64ビット版を含む)にも対応した。価格も大幅に引き下げられている。Nero Multimedia Suite 10では、マルチメディアコンテンツを扱うための多くの機能を持つ(こちらの記事を参照)。BurnExpressは、機能をライティングに絞り、機能を限定したものとなっている。その結果、操作が簡単で誰にでも使いやすいライティングソフトになっている。本稿では、新機能などを中心にBurnExpressを紹介しよう。

Nero BurnExpressのシステム要件とインストール

まずは、BurnExpressのシステム要件である。対応OSは以下の通り。

  • Windows 7の各エディション(32ビット、64ビット)
  • Windows Vista SP1の各エディション(32ビット、64ビット)
  • Windows XP SP3の各エディション

Windows Vistaと7の64bit版は、32bitエミュレーションモードで動作する(XPは32bit版のみ対応)。CPUは、2GHz以上の動作周波数。メモリは、7とVistaの場合は1GB以上、XPの場合は512MB以上。HDDはインストール用に500MB以上。ただし、作成するディスクのデータ用などで、さらに必要となる場合もある。当然であるが、CD、DVD、Blu-rayの書き込みと読み込みに対応したドライブが必要となる。

BurnExpressでは、PCに接続されているドライブを自動認識するSmartDetect機能が搭載された。この機能により、新しくドライブを交換したり、増設した場合でも自動的に書き込みドライブとして認識される。かつては、ドライブの交換のたびにアップデートをするなどの作業が必要であったが、そんな手間からも解放される。対応ディスクやフォーマットなどは標準的なものにはほとんど対応している。この点は、詳細なシステム要件などを含め、NeroのWebページを参照していただきたい。

図2 Nero BurnExpressのWebページ

販売価格は、Neroオンラインショップでパッケージ版、ダウンロード版のいずれも3,980円となっている。では早速、インストールを開始しよう。インストールは画面の指示に従うだけで、特に難しいことはない。まず、必要なソフトウェアがある場合、事前にインストールが行われる(図3)

図3 必要なソフトウェアのインストール

途中、再起動が必要になることもある。次いで、BurnExpressのインストールウィザードが起動する。

図4 インストールウィザード

途中、Nero製品改善プログラムに協力するかを尋ねられる(図5)。

図5 Nero製品改善プログラム

問題が発生した場合、Neroに報告を行い、改善に役立てるというものだ。個人情報が送信されることはない。インストールが完了したら、アップデートを行う。Nero ControlCenterが起動し(ポップアップメッセージから、もしくはスタートメニューから起動する)、左から[アップデート]を選択する(図6)。

図6 BurnExpressのアップデート

アップデートが完了したら、1億曲の楽曲情報を持つGracenoteデータベースのプラグインをインストールしておこう。Nero ControlCenterから[シリアル番号]を選び、[追加]をクリックし、プラグインのシリアル番号を入力する。

図7 Gracenoteプラグインのインストール

以上で準備完了となる。図8のように、プラグインがインストールされたことがわかる。

図8 Gracenoteプラグインがインストールされる

Nero BurnExpressを使う

BurnExpressを起動すると図9のようになる。

図9 BurnExpressのメイン画面(データメニュー)

基本的な機能がコンパクトに収められている。[データ]では、CDからBlu-rayまで各種データ作成メニューが並ぶ。[ビデオ]では、AVCHDなどの動画データから、各種ディスクを作成することができる(オーサリング機能はない)。

図10 ビデオメニュー

[イメージ、プロジェクト、コピー]では、ディスクコピー、イメージからの書き込みが可能である(図11)。

図11 イメージ、プロジェクト、コピーメニュー