1GHzで動作する独自のアプリケーションプロセッサを搭載しており、HD動画の再生にも耐えられるパフォーマンスを実現。ほかの各種動作にもほとんど引っかかりを感じることはない。
パフォーマンスに関しては、現在のAndroid端末だけでなく、ほかのスマートフォンを含めても最高レベルと言ってもいいだろう。パフォーマンスについて不満を感じることはほとんどなさそうだ。
シンプルボディに豊富なアプリ
GALAXY Sの本体サイズは122(H)×64(W)×9.9(D)mm、約118g。背面下部にふくらみがあり、最厚部は12mmになるが、手になじむデザインで収まりはいい。ドコモのXperiaより高さも幅もわずかに大きいが、厚みは薄く、さらに軽い。ボディはプラスチック素材を採用しており、高級感はそれほどでもないが、手に持って意外なほど軽く感じる。
本体前面には、下部にホームボタン、メニューボタン、戻るボタンを配置。メニューと戻るボタンは静電式のタッチボタンで、軽く触れるだけで動作する。ホームボタンだけはきちんと押し込む形だ。Androidの標準的なUIだと検索ボタンが配置されている場合も多いが、GALAXY Sにはない。本体右側面には電源ボタン、左側面にはボリュームキーがあるだけで、シンプルなデザイン。ほとんどの操作をタッチパネルで行う仕組みだ。
OSは最新のAndroid 2.2(Froyo)。国内で販売するAndroid端末で、発売時からFroyoをインストールした製品は初めてだ。先行する海外ではAndroid 2.1(Eclair)でリリースされていたが、国内では最初からFroyoを搭載している。
Android端末なので、Googleのアカウントを作成しておくと、GmailやGoogleカレンダー、Googleマップなど、さまざまなデータをワイヤレスで同期してくれるので便利。アプリマーケットのAndroid Market利用時など、基本的にはGoogleアカウントの利用は必須なので、もし持ってないようだったら、これを機に作成してもいいだろう。
Android標準のアプリであるブラウザ、Gmailアプリ、Googleマップ、メールアプリ、YouTubeアプリなどに加え、地図アプリのいつもNAVI、ボイスレコーダー、ミニダイアリー、AllShare、Backup、Daily Briefing、DioDict、layer、ThinkFree Officeといったアプリがあらかじめ搭載されており、購入後すぐに利用できる。
注目はAllShareだ。DLNA対応のクライアント・サーバアプリとして、DLNA対応のPCやテレビなどのコンテンツをGALAXY Sで再生したり、GALAXY S内の画像などをテレビで見たりといった操作を簡単に行える。
AllShareの画面。GALAXY S内のコンテンツをテレビなどのDLNA対応機器で再生したり、HDDレコーダーやPC内のコンテンツをGALAXY Sで再生したり、PC内のコンテンツをテレビなどで映すためのリモコンのような役割を果たすこともできる |
たとえばWindows 7にはWindows Media Player 12が搭載されており、DLNAサーバとして動作するので、WMP12で管理している音楽や画像、動画をGALAXY Sで表示して再生できる。自宅無線LANで試したところ、反応も良く、なかなか快適に利用できた。