初心者から中上級者まで満足できるセキュリティ対策ソフト

このほかにもブラウザ保護機能では、Webページ検索時にそのサイトの安全性が一目でわかるアイコンを追加したり、Webブラウザやプラグインの脆弱性を自動的に修正する、ブラウザ保護機能や、子ども対する有害なWebサイトを事前にブロックするペアレンタルコントロール機能が備わっている。また、電子メールの送受信で自身が送信者として用いられるようなケースや、メールサーバーを偽装するといった不正ヘッダメール、マルウェアを含んだ添付ファイル付きメールに悩まされている方向けの機能も兼ね備えている(図45~50)。

図45 安全なWebページは緑色、不審なページは黄色、危険なページは赤、判断の付かないページは灰色のアイコンが表示される

図46 アイコンをクリックすると、そのWebページに対する簡易的な説明が行なわれる。詳細情報を確認する場合は「Webサイトのセキュリティ評価」リンクをクリック

図47 エフセキュアのWebサイトが表示され、各評価に対する説明が行なわれる

図48 ペアレンタルレベルに応じてブロックされるWebページ

図49 設定画面から許可(もしくはブロック)リストの管理が可能

図50 電子メール受信時もヘッダや添付ファイルをチェックし、不正なものが含まれている場合は自動的に処理される

あまりにも機能が多いため、「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」が備えるすべてのセキュリティ対策機能を解説できず、今回はウイルス対策機能、ファイアウォール機能に絞って紹介したが、表面的には初心者でもわかりやすいユーザインタフェースを備えながらも、中上級者でも納得できるレベルの設定項目が用意されているため、場面に応じた柔軟な設定が可能だ。このあたりはエンタープライズ製品を作り続けてきた経験が活かされているのだろう。

セキュリティ対策はイタチごっこのごとく、常に新しい攻撃方法を知り、自己防衛が必要である。そのため「エフセキュア インターネット セキュリティ 2011」の導入は、有益な情報と悪意を持ったマルウェアが混在するインターネットにこぎ出すための欠かせない櫂(かい)となるはずだ。