ボディは、やや横長の基本フォルムを前作から継承しつつ、細かい改良を各所に加えている。手に取った瞬間に違いを感じるのは、ホールド性とシャッターボタンの操作感がそれぞれ向上したこと。グリップ部の幅を広げ、形状を変更したことで、従来は物足りなかったホールドバランスが改善された。シャッターボタンは膨らみが大きくなり、押し込みのストロークが少し浅くなったことで、レリーズの感触がいっそう心地よくなった。
操作部の主な変更としては、ジョイスティックを廃して、絞りやシャッター速度の調整用に「後ダイヤル」を新たに設けたこと。また、撮影と再生の切り換えをレバー式からボタン式に変更したことや、天面にあったフォーカスボタンを背面に移動し、その代わりに天面には動画ボタンを搭載したことなども挙げられる。どれも使い勝手を高めるうれしい改良だ。
さらにホットシューの後ろには、外部ファインダー用の専用コネクターを新設し、同社のマイクロフォーサーズ機「DMC-GF1」と共通のビューファインダーを装着可能になった。
新機能としては、極端に彩度を高めた「ポップ」や色あせた雰囲気の「レトロ」など11種類の色調効果を選べる「マイカラーモード」や、光学ズームを段階的に切り替えられる「ステップズーム」を搭載した。HD動画は新たにAVCHD Lite規格をサポート。動画撮影中の光学ズームの使用も可能になった。そのほか、画素混合による高感度ISO6400とISO12800への対応や、最高シャッター速度の高速化、AFのスピードアップ、液晶の色再現性の向上なども果たしている。