――ところで、今年36歳ということで、年男として何か思うところはありますか?
千原 : 「年男ですか……まったく頭にありませんでした(笑)。けど、36歳っていったら、俺が小学生の頃の親父の年齢ですからね。そう考えるとすごいですよね。いかに自分がまだ何もしていないか、ですよ。結婚もしてなければ、家も持ってない、それこそ犬も飼ってないし……。芸人としても、東京に出て来てテレビ出させてもらって、まだ6年。ゆうこりん(小倉優子)と同期くらいですよ(笑)。あとレギュラー2本くらいはまだまだいけますね」
――仕事と休みの切り替えはどうされているんですか。
千原 : 「そもそも切り替えるモードがないんですよ。オンとかオフとかいう概念が。『昨日、休みで遊んでる時にこういうことがあって……』と、番組で話すのは遊んでる時も仕事みたいなものですし。本来なら全部領収書落としてもらわなあかんですよね。その意味では『にけつッ!!』なんて制作費0円ですから(笑)」
――4年後には「2014年 千原ジュニア 40歳」と題したイベントを予定し、現在カウントダウンが続いてますが、40歳という年齢は強く意識しますか?
千原 : 「やっぱりありますね。40歳までに何か、という気持ちは。基本的には思いつきで動いているところがありますけど、昔から計画を立てるのが癖で、この世界に入った時も、何歳の時はこう、何歳になったらこう、と、あれこれ考えてましたし。若い頃よりは経験値が多少は上がってますから、ケガしない方を選べるようにはなってきていますけど、その一方で、昔に比べて思考の垣根が無くなっている感覚はありますね。芸人はネタを考えなければいけない、みたいな固定概念にとらわれず、犬のTシャツを考えてみたり、自分が気になったダンサー(※)をイベントに招いてみたり。今は自分が40歳になったらどうなるんだろう、どうなっているんだろうという興味が単純にありますね」
バラエティー番組はもちろん、ドラマや映画、小説、雑誌連載、CM製作など、お笑いの枠を越え多彩なジャンルでその才能をいかんなく発揮している千原ジュニア。「基本的には思いつきで動いている」と語ってはいるが、その鋭い視線は4年後だけでなく10年、20年後をしっかりと見据え、目標を確かに捉えているに違いない。
※イベントにはマイケル・ジャクソンとマドンナが取り合った伝説のダンサー、ケント・モリの参加が現時点で決定。詳細は未定だが、どのような内容になるのか興味は尽きない。