「蒸しキャベツと野菜の海鮮豆腐包み」(1,800円)。好みの葉もの野菜にホタテやあわび、エビなどをのせて巻いて食べる。特製豆腐味噌で味付け

同店ではそんな生マッコリを「お通し」として、来店客全員にお猪口で提供している。「マッコリ初心者にも、ひと口でいいからぜひ生マッコリのおいしさを味わっていただきたいからです」。見た目は普通のマッコリと同じ白濁色だが、口に含んでみるとシュワシュワ~! と微炭酸。マッコリのアルコール度数は6~8%とビールより少し強い程度。とてもまろやかで飲みやすいので、一度味わったらファンになる人が続出なのだ。ちなみに同店では、アルコール注文の約7割をマッコリドリンク類が占めているという。すごい比率だ。

生マッコリがシャーベット状に

同店では「二東生マッコリ」(1,500円 / 1L)などを冷やした甕に入れて提供しているのも特徴だ。素朴な木のスプーンでマッコリをすくい、同じく冷やした陶製のグラスに注いで味わう。趣のある本場スタイルの器づかいが魅力になっているのだ。

さらに同じ提供法で、「シャーベットマッコリ」(大1500円など)もラインナップ。凍らせた生マッコリを砕いてミキサーにかけ、シャーベット状にしている。すくいあげた時にとろ~りとしていて、スムージーのよう。プレーンの他に梅味と巨峰味もあり、これらを熱々のキムチチゲなどと一緒に味わうと、料理の辛味や熱さをマッコリが和らげてくれ、なんとも素敵なマリアージュとなる。ちなみにシャーベットマッコリは、韓国直輸入の生マッコリを使用している同店でしか味わえないものという。普通のマッコリを凍らせてつくると、結晶の大きさの関係で、うまくシャーベット状にはならないそうだ。

スムージー上でとろりとした「シャーベットマッコリ」(大1,800円・小800円・グラス450円)

マッコリはシャーベットだけではなく、なんとカクテルにもなっている。ジンジャーエールを使った「マックジンジャー」(490円)や、カルーアミルクを加えた「カルーアマッコリ」(490円)など全6種。どれにしようか迷ってしまうほどのラインナップだ。

生マッコリも、シャーベットマッコリも、他店ではなかなか味わえないオリジナルの味。そう知るとますます惹かれてしまう。食欲の秋に、トレンドのマッコリを存分に味わいたいと思う方にはぜひおすすめしたい店だ。