マッコリ人気、急上昇中

いま、マッコリに注目が集まっている。もうご存知の方も多いだろうが、マッコリとは米や麦を主原料にした韓国のにごり酒のことである。乳酸菌や食物繊維が豊富に含まれるとされており、韓国では"薬酒"とも言われている。日本では焼肉店の酒というイメージが強かったが、最近はチェーン系居酒屋などでも提供されており、マッコリ専門バーまで登場するほど。特に女性の間で「乳酸菌飲料のようで飲みやすい」と評判が高まっているいま注目のお酒だ。

「韓国からのマッコリ輸入量は2009年のデータを見ると、前年比で3割近く伸びています」と説明するのは日本国内のマッコリ市場でトップシェアを誇る二東ジャパンの営業推進役・堀江仁さん。同社は本場・韓国の有名マッコリブランド「二東(イードン)」の輸入卸会社であり、「にっこりマッコリ」のテレビCMでもおなじみ。同社は韓国料理店「二東マッコリ」(東京・上野)も出店しているとのことで、こちらのお店を訪問し、マッコリの最新トレンドを探ってみた(年内には東京・高田馬場にも出店予定)。

韓国の有名マッコリブランド「二東イードン」。その直営店が東京・上野の「二東マッコリ」だ。客単価は3,000円~4,000円

微炭酸で飲みやすい生マッコリ

「二東マッコリ」は、チヂミや石焼ビビンバなど、韓国の代表的な料理とマッコリドリンクを種類豊富に揃えている。同店の最大の魅力は本場・韓国の自社工場でマッコリを製造し、直輸入している点だ。製造面での特徴は甕発酵。古式手づくりの伝統製法を採用することで、微炭酸の爽やかな喉越し、ほのかな甘みのある味わいを実現している。また、日本ではあまり出回らない"生マッコリ"も話題だ。

「賞味期限が比較的短い生マッコリを飲める店は、国内ではそれほど多くはないと思います」と堀江さん。生マッコリとは"火入れ"をしていない非殺菌マッコリのこと。市場には、火入れをして熟成を止めたマッコリが多く出回っており、生マッコリは熟成中のいわば生きているマッコリ。なので、マッコリ本来の濃厚でフレッシュな味わいを堪能できるのだ。

人気の定番料理「チャプチェ」(880円)。玉ネギ・ニラ・人参など野菜がたっぷり。もちろんマッコリも