「確かな味わい、ひとつ上の時間」

ミュージアムエリアには祝村ヴィンヤードという見本ブドウ園もあり、ここにはメルローやシャルドネといった国際品種が17種類植えられている。同じブドウでも品種によって葉の形が違ったり、実が成っている時期なら色や房の大きさなどの違いがわかるので、ここも必見である。

見本ブドウ園の祝村ヴィンヤード

収穫を待つブドウたち

メルシャンのワイン事業理念は「確かな味わい、ひとつ上の時間」だ。醸造設備を充実させ、その理念を確固たるものにするべく、今回のリニューアルに踏み切ったとゼネラル・マネージャーの齋藤浩さんは語る。そんなメルシャンのエスプリを感じるのなら、ワイナリーツアーへの参加をオススメする。ツアーは以前から実施していたが、今回のリニューアルに伴い、より充実した内容にするため完全予約(有料)とした。「"シャトー・メルシャン"を楽しむ」と「"シャトー・メルシャン"を識(し)る」の2つのコースからチョイスできる。

シャトー・メルシャン ゼネラル・マネージャーの齋藤浩さん

「"シャトーメルシャン"を楽しむ」詳細

コンセプト 山梨県の産地・品種を中心としたツアー
開催時間 平日11:00~12:00、13:30~14:30・土・日・祝日10:30~11:30、14:00~15:00
所要時間 約60分
定員 15名(要予約)
参加費 1,000円
内容 セラー見学(15分)、テイスティング(10分)、ワイン資料館見学(15分)、祝村ヴィンヤード見学(10分)、ワインギャラリー(10分)

「"シャトー・メルシャン"を識る」詳細

コンセプト シャトー・メルシャンの各産地・品種に基づいたツアー
開催時間 土・日・祝日13:00~14:30
所要時間 約90分
定員 10名(要予約)
参加費 1,500円
内容 セラー見学(20分)、テイスティング(20分)、ワイン資料館見学(15分)、祝村ヴィンヤード見学(10分)、ワインギャラリー(10分)
両コースとも、予約はオフィシャルウェブサイトから。

折しも勝沼は収穫時期だ。この時期にあわせてメルシャンは今年もハーベスト・フェスティバルを開催する。恒例の「ぶどう踏み体験」や京王プラザホテル多摩のシェフによるフード販売、もちろん「シャトー・メルシャン」シリーズのワインも存分に楽しめる。新しくなったシャトー・メルシャンで秋の収穫をお祝いしてみてはいかがだろう。

「シャトー・メルシャン ハーベスト・フェスティバル2010」

開催日 10月2日、3日、9日、10日
開催時間 各日10:00~16:00(台風など悪天候の場合は中止)
会場 シャトー・メルシャン(山梨・勝沼)

今回新装されたビジターセンターの2階3階部分の外壁は、「あれ、まだ工事中? 」と思ってしまうような、足場風のスクリーンに覆われている。聞けば、これは蔦を這わすためのスクリーンなのだとか。これから這い増えていくであろう蔦とともに、また新たに歳を重ねていくシャトー・メルシャン。大いに期待したいところだ。