キーノートではほかにもいくつかの開発者向けの発表が行われた。まずBlackBerryユーザーのメッセージングサービスBBM(BlackBerry Messenger)を「BBM Social Platform」として公開した。開発者はBBMのチャット、コンタクト、プロフィール、ファイル転送などを活用したアプリを開発できる。
アプリ開発者の新たな収入源としてアプリ内広告プラットフォーム「BlackBerry Advertising Service」を用意した。わずか3行のコードで広告を挿入できるそうだ。またアプリ内課金を実現するBlackBerry Payment Service SDKのベータ提供を開始した。1つのAPIセットで、キャリアビリング、クレジットカード、PayPalなど幅広い支払いオプションをサポートする。さらに、Webtrendsと開発したアプリ利用解析サービス「BlackBerry Analytics Service」を無料提供する計画を明らかにした。
現在、登録開発者数は300,000人以上。アプリ内課金やアプリ内広告プラットフォームで開発者サポートを強化 |
なぜBlackBerryアプリでモバイル広告か? モバイル広告は成長しており、広告主はBlackBerryユーザーにリーチしたがっていると説明 |
Webアプリ開発プラットフォーム「BlackBerry WebWorks」の次世代版も発表した。Javaプログラミングの知識を持たなくても、HTML5やCSS、JavaScriptなどWeb開発の知識と技術のみでフル機能のBlackBerryアプリを構築できる。BlackBerryアプリの幅を広げる開発プラットフォームになる。
短時間でフル機能のBlackBerryアプリの開発を可能にするWebWorks |
Webアプリでありながら、セキュリティやPush機能などプラットフォームAPIを利用可能。App Worldや広告プラットフォームなどBlackBerryエコシステムにも統合される |
最後に新しい「BlackBerry Enterprise Application Middleware」のプレビューを披露した。BlackBerry用の企業アプリケーションを構築するためのAPIセット、ライブラリ、サーバソフトウエアなどが含まれる。Oracle Fusion、SAP/Sybase mobility platform、IBM WebSphereなど、他の企業向け開発プラットフォームとの統合も可能。最初のライブラリセットの限定ベータを年内にリリースし、2011年に追加のライブラリを提供する計画だという。