9月25日(土)から公開されている映画『遠くの空』は、在日韓国人の母親(黒田福美)を持つヒロイン・美江(内山理名)と、彼女の会社に韓国からやって来た中年男性(キム・ウンス)との淡い恋とその運命の絆を描いた切ないラブストーリー。今回は、主人公・美江を演じた内山理名に話を聞いた。
内山理名 |
――冒頭の面接シーンでは流暢な韓国語を披露されてますね。
内山 : 「この映画に出演するまでは一度も訪れたことがなかったのですが、韓流ブームもあったし、焼肉も美味しいので(笑)、韓国という国には親近感を持っていました。それと、20歳くらいの頃、韓国料理にハマっていたことがあって、週に1回は必ず行きつけの韓国料理店に通っていたんですよ。韓国ドラマも好きなので、韓国語を耳にすることは多かったです。今回はセリフの部分しか練習はしませんでしたが、共演した黒田(福美)さんに撮影前日、発音をチェックしてもらいました」
――韓国ドラマのどういったところに魅力を感じますか?
内山 : 「私が言うのも変かもしれませんけど、とても懐かしい感じがしますよね。ドロドロの恋愛とかでも、思いっきりシンプルでストレートなところが、見ていて気持ちよかったりするんですよ。あと、必ず王子様キャラが出て来ますし(笑)。純粋に見ていて楽しいですよね」
――今回、内山さんが演じられた美江という役ですが、どのように役作りをされましたか。
内山 : 「作品の中で描かれている光州民主化運動(*)については、実は知らなかったんです。ですから、自分の役柄の心情は分かるけど、母親との心の溝については最初はうまく理解できませんでした。そこで、クランクインする前に井上(春生)監督が、美江が今、置かれている位置と感じている気持ちを分かりやすくまとめた表を用意して説明してくれたんです。そして、美江がどう思っているか、こういう気持ちからこういう気持ちに変わっていくとか、監督と話し合いながら芝居を組み立てていきました。セリフが少ない分、小さな心の揺れを表現するシーンが多いので、美江を含め、登場人物の動きや表情をじっくりと見てほしいです」……続きを読む
*光州民主化運動……1980年に韓国・光州で起きた民主化運動。民主化を求める活動家や学生、市民と軍が激しく衝突し、多数の死傷者が出た。光州事件とも呼ばれている。