「戦国なう」と書かれた案内状。すべてはここから始まった

編集部に届いた居酒屋オープンの案内。ふと目を落とすと「戦国なう」の文字。戦国なうだと!!?? よくよく読むと、戦国個室居酒屋「乱世の個室『戦国武勇伝』(以下、「戦国武勇伝」)がこのほど、東京・新宿にオープンしたという。真田幸村、伊達政宗、前田慶次の甲冑がエントランスに鎮座すると聞いては、歴史好き&『戦国BASARA』好きの筆者として黙ってはいられません。さっそく潜入調査してきました。

ダイヤモンドダイニングが、戦国個室居酒屋を展開するのは2軒目。それも同じ新宿の地……ということだが、テーマが異なるのだろうか。「『大河の舞』は川中島の戦いをテーマにしていますが、『戦国武勇伝』は戦国時代の後半に焦点を当てています」(ダイヤモンドダイニング広報亀田さん)。「大河の舞」が好評を博したことから、2店舗目のオープンに踏み切ったという。客層としては、武将マニアや歴女及び20~60代の周辺勤務ビジネスマン・OLを狙いたいとのこと。

エレベーターで4階に降りると、まず目につくのは家紋の入った下駄箱、それから右手に向かうと3体の特注甲冑フィギュア(真田幸村、伊達政宗、前田慶次)が出迎えてくれる。

扇子でポーズを決める真田幸村

伊達政宗。三日月の金の前立てがあまりにも有名

前田慶次。さすが傾奇者といわれるだけあり、ド派手な甲冑だ

接客してくれるのは、女性はくのいち、男性は忍者

店舗内は「本能寺の変」「大坂夏の陣」「関が原の戦い」「慶長出羽合戦」の4エリアで構成。戦国武将にちなんだ個室(17席)が用意されている。

本能寺の変をイメージした「本能寺地獄変の間」は、カウンター席の「織田信長」(2名用席×4)、ボックスシート席の「明智光秀」、「森蘭丸」(各4名用席)に分かれる。「織田信長」はカップルシート席となっており、背もたれは槍を模した作りに。なお、家紋入りのコースターは全部で5種類(真田 / 織田 / 伊達 / 前田 / 織田)あるが、「織田信長」だけは、提供される家紋が「織田瓜」1種類に限定される。

カップルシートになっている「織田信長」、背もたれは槍を模した作りに

織田信長。第六天魔王……ではない

家紋入りコースターは是非コンプリートしたいところ。基本はランダムだが「織田信長」のカウンター席は「織田瓜」1種類に限定される

関が原の戦いは11個室あり、それぞれ「石田三成」、「徳川家康」、「小早川秀秋」、「福島正則」(各4名用席)など東西武将にちなんだ名前がつけられている。さらに、個室のふすまを開けることで、50名対応の大個室「関ヶ原大合戦・天下分け目の間」に変化。

石田三成と徳川家康の個室は向かい合っている

真田幸村や後藤又兵衛、長曽我部盛親ら5人衆の幟がはためく、大坂冬の陣を表現した通路「乱舞・焔の道」を抜けると、「大坂夏の陣」のエリアへと通じる。「真田幸村」(4名用席)、「伊達政宗」(8名用席)の個室はここに位置する。隣は、「慶長出羽合戦」のエリアで「前田慶次」、「直江兼続」(各6名用席)の部屋となっている。部屋ごとに武将を連想させる言葉や家紋などがあしらわれ、内装もそれぞれ異なっているのも歴史マニア心をくすぐる。

真田幸村の部屋はテーブル席。猿飛佐助ら真田十勇士の名前も書かれている

伊達政宗の部屋は、8名用席の堀座敷個室

室内もさることながら、入り口も凝った作り。こちらは伊達と前田の部屋のふすま

部屋の各入り口には武将の家紋をあしらった灯りが。写真は真田

真田幸村ら5人衆の幟がはためく通路