エムエスアイコンピュータージャパンは24日、MSIブランドPCの2010年秋モデル製品発表会を開催した。
製品発表に先立ち挨拶に立った同社代表取締役の鄭志明氏は、「パーツメーカーとしてのベアボーンノートPC参入からから6年が経ち、MSIはシステムPCブランドを目指す」と今回の新製品群に対する意気込みを語った。また、今回の製品でこだわったポイントに「パフォーマンス」「サウンド」「ビジョン」を掲げている。ワールドワイドで同社は、2010年の第1四半期において米国、フランス、イタリア、台湾などでノートブック市場のトップ10となったことを報告。国内においては2010年を「MSIのブランド元年」と位置づけ、パートナーと緊密な関係を維持しながら「日本市場でも愛されるPCブランドを目指す」と述べている。
新製品は、シャッター方式3D立体視とマルチタッチを実現した液晶一体型PCとして同社が世界初をうたう「WindTop AE2420 3D」や、新たなゲーマー向け高性能ノートブックPCなど計5機種。
3D、マルチタッチ、一体型のWindTop AE2420 3D
WindTop AE2420 3Dは、23.6型ワイドのフルHD(1,920x1,080ドット)タッチパネル液晶一体型デスクトップ。ATIのGPUを搭載しながら液晶シャッター方式の3D表示に対応するユニークなモデルだ。3D対応という点で、当然ながら120Hz対応のディスプレイであり、専用3Dメガネも付属する。WindTop AE2420 3Dは9月4日の発売予定で価格はオープンプライス。店頭予想価格は199,800円前後の見込みだ。
CPUにはIntel Core i5-650(3.20GHz)、GPUはMobility Radeon HD 5730 1GB、Blu-rayドライブを内蔵し、地デジチューナーもバンドル、1TBのHDD、1000Mbpsの有線LANとIEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetoth、5W×2+10W(サブウーファ)構成のTHX認証をうけたSRSサラウンドシステムも搭載している。製品説明に立った同社マーケティング部部長の石岡宣慶氏によれば、普段使いからゲームまで幅広く使えるパフォーマンスを備えるとのことだ。また、本体側面にはUSB 3.0端子を、本体裏面にはHDMI端子も装備。HDMI入力端子によって他のPCのディスプレイとして、あるいは映像機器のモニターなどとしてマルチに活用できる。
側面には光学ドライブやメモリカードリーダー、そしてUSB 3.0端子も備える |
背面にも各種の端子を備える。TV端子は国内モデルには付かない予定だが、代わりにUSB地デジチューナーをバンドル予定。中央にはHDMI端子も備え、外部機器からの入力にも対応している |
15.6型ワイド液晶搭載ゲーミングノート「MSI GT660R」「MSI GX660R」
GT660RおよびGX660Rはゲーマー向けのパフォーマンスノートブックの新モデル。ゲーマー向けにオーバークロック機能「TurboDrive」を搭載しているほか、ゲーマーを意識したデザインを特徴としている。CPUにはクアッドコアのCore i7-720QM(1.60GHz)、GT660RはGeForce GTX 285M 1GB、GX660RはMobility Radeon HD 5870 1GBと、ハイエンドコンポーネントを搭載している。また、メモリはノートブックPCとしては珍しい3DIMM構成で最大12GBまで拡張可能(標準4GB)。HDDベイも2基備え、RAID 0を構成することで転送速度を高めている。また、ノートブックとしてはまだ珍しいUSB 3.0端子も装備している。
パフォーマンス以外でのゲーマー向けの機能としては、各所の発光ギミックや高級自動車などで採用されているという「DYNAUDIO」の技術チームと共同開発したというサウンドなどを特徴としている。2製品共通で発売は9月4日、価格はオープンプライスで店頭予想価格は198,000円前後の見込みだ。