フォルダを自分以外と共有する
図16、17を見るともう1つの公開用のフォルダであるpublic_htmlも表示されている。実はこのフォルダが共有用のフォルダ(共有ディスク)となる。知人などとデータを共有したり、Webサーバとして機能させることができる。図12の右下の設定ボタンをクリックすると、設定メニューが表示される(図19)
図19 設定メニュー |
図19で、[public_htmlをインターネットに公開する]にチェックを入れる。すると、下位メニューが表示される(図20)。
図20 下位メニューを表示 |
[public_htmlを共有ディスクとして使用する]にチェックを入れ、IDとパスワードを設定する。共有ディスクは、
http://serversman.net/ノード名-node/
でアクセスできる。ノード名は、サインアップを行った際のメールアドレスの「@」より前の文字列になる(メニューのアカウント設定で変更も可能)。設定が完了したら、[保存]をクリックする。図21のダイアログが表示され、設定が保存される。
図21 設定を保存 |
設定が変更されると、ServersManが再接続をする。接続されたら、実際にブラウザを起動して、アクセスしてみよう。その前に、図13同様に短いhtmlファイルを作成し、公開フォルダにコピーしておいた。URLを入力すると、図20で作成したユーザ名とパスワードを入力する(図22)。
public_htmlフォルダの内容が表示される(図23)。
共有ディスクは、Webサーバとしても機能する。図23のindex.htmをクリックすると、その内容がWebページとして表示される(図24)。
Webサーバ専用として使用する場合には、図20で[public_htmlを共有ディスクとして使用する]のチェックを外す(図25)。
図25 共有ディスクのチェックを外す |
IDやパスワードの設定が設定されず、誰でもアクセス可能となり、最初から図24が表示されるようになる。
より便利に使うために
さて、非常に簡単な作業でPC内のフォルダをクラウド化できた。ServersMan@Desktop(for Windows)では、
- 自分用の公開フォルダを外部からアクセス
- 知人などと共有ディスクとして認証付きでファイル管理
- Webサーバとして利用
が可能である。共有では、PCのHDDの空き容量の許す範囲で利用できる。一般的な共有サービスでは、数GBから数十GB程度のものが多い。これらと比較すると、桁違いの容量が使える。WebサーバもURLにやや自由度はないが、自身のPCから簡単に公開できる点は便利だろう。さらにServersManでは、iPhoneなどモバイル端末をつかった便利な利用例なども紹介しているので、それらを参考にしてもよいであろう。ServersManに関連するソフトやハードなども登場してきている。もっと便利な使い方の可能性もありそうだ。もちろん、現状の機能でも工夫次第では、より便利なクラウド化ができるかもしれない。興味のあるかたはぜひ、チャレンジしていただきたい。