Android版Evernoteでは、新規ノート作成画面に検索窓が用意されており、すぐさま検索してノートを探すことができる。ざらに、端末側に検索ボタンが用意されていれば、Evernoteのどの画面からでもノートの検索が行える。
ノート閲覧する場合は、Android端末のメニューボタンを押して表示されるメニューから「ノート」を選択する。左にサムネイル、右にタイトルなどが並ぶUIで、画面をスクロールさせて、任意のノートを選択すれば内容が確認できる。
テキストノートだけでなく、書式付きノートや画像もそのまま閲覧できる。ボイスメモやPDFなどの添付ファイルは、それらのファイルが表示できるアプリで再生が可能だ。
メニューから「ノート」を選べばノート一覧が表示できる。「設定」からGPSを有効にすると表示される「近くのノート」では、現在地付近で作成されたノートを一覧表示してくれる |
ノートの一覧画面。一番上にあるPDFはサムネイルが表示されているが、ノートを単独表示すると添付ファイルとして扱われている |
なおAndroid版EvernoteもiPhone版と同様、プレーンテキスト以外のノートの編集には対応しておらず、テキストの追記しかできない。プレーンテキストのノートは追記、編集が可能だ。ノートはEメールでの送信やノート情報の閲覧をサポートする。そのほか、ノート一覧画面では、環境設定からリスト表示の切り替え、作成日・更新日での並び替えが選択できる。
ノートの単独表示。書式や表にも対応する |
メニューからはテキストの追加・編集、メール送信などが実行できる。プレーンテキストの場合のみ、「テキストを追加」が「テキストを編集」に変わる。「追加」の場合は中身の編集はできず、追記のみになる |
設定からは、GPSを利用してノートを作成した場所の位置情報を記録するかどうか選択できる。iPhone版にあるようなお気に入り機能やオフライン機能は搭載されず、ネットワークが有効な場所でないとノートを確認することはできない。
iPhone版にはない機能として、Androidのインテント機能を使ってEvernoteに内容を取り込むことができる。ブラウザやTwitterクライアントなど、「共有」の機能があるアプリであれば、そこからEvernoteを選択すれば、別アプリから直接Evernoteのノートが作成できる。標準ブラウザの場合、タイトルとURLが保存されるだけで、ページ内容の取り込みは行えないが、便利なシーンも多そうだ。
Android版Evernoteの機能はiPhone版より少なく最小限だが、気軽にメモを取り、ほかの端末で作成したノートを快適に確認できる。閲覧時に自由にアプリを選択できたり、ほかのアプリで作成したさまざまなデータを取り込めるなど、iPhone版ではできない機能もある。オフライン機能は導入して欲しいところだが、簡易なメモ帳&ビューワーとして十分役に立ちそうだ。