ワールドカップのために新設された建築物巡りも忘れてはならない。「モーゼス・マヒダ・スタジアム」はビーチから約500メートルの沿岸に建てられ、スタジアムの上空を渡るアーチ上にはゴンドラが設置されている。現地では「Salad Bowl(サラダボウル)」の愛称で親しまれている新たな観光名所。スタジアム内の光で浮かび上がる夜の佇まいは、まるで星空が地上に舞い降りたような光景だった。

どこから見ても絵になるモーゼス・マヒダ・スタジアムは、外観の素晴らしさもさることながら、響く音の余韻が美しく印象的。日本vsオランダ戦の記憶が新しい

野生の「ビッグ・ファイブ」を知っているか?

観光名所といえば、南アフリカの自然の豊かさは一見の価値あり。シュルシュルーエ動物保護区は、南アフリカで最古の動物保護区。象・ライオン・サイ・ヒョウ・バッファローのビッグ・ファイブが生息し、ジープで広大な土地を走り抜けながら生息する野生動物を見ることのできるサファリツアーを行っている。冬のためか、ライオンやヒョウを見かけることはできなかったが野生の象(しかも大群)、シマウマ、キリン、サイ等を見ることができた。

野生動物といえばアフリカのステレオタイプではあるが、実際目にすると感動の一言。シマウマの奥にキリンがいたり、象を間近で見ることができたりと、当然の風景が当たり前に存在する貴重な光景を目の当たりにした

アフリカの厳しい大地を照らす安らかなる夕日。この光景を見た瞬間に旅の疲れが一気に癒された。サファリツアーの帰りに車内から撮影。

日中は日差しの強いアフリカの太陽も、夕日の光は優しく心地よい

動物が多彩なら、植物もまた多彩。中心地からやや離れた場所に位置する「ダーバン植物園」では、広大な敷地内に整備された芝生が敷かれ、所々に花や樹木が植えられている。想像を超えるような巨木が存在する一方で、竹が生えていたのは驚いた。さすが南アフリカ。

ダーバン植物園では植物だけでなく、さまざまな鳥も見ることができる

大きな巨木が立ち並ぶ一角(左)。南アフリカで見るとは想像もしていなかった竹(右)

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