Intelが6コアに新モデルを投入
Intelから新CPUが3種類登場、店頭で販売が開始された。
「Core i7-970」は、デスクトップ向けのCoreシリーズでは2種類目となる6コアCPU。最初のi7-980Xと比べると、コア数(6)、スレッド数(12)、L3キャッシュ容量(12MB)、製造プロセス(32nm)、TDP(130W)などの基本仕様は同じだが、クロックが3.33GHz→3.2GHzに、QPIが6.4GT/s→4.8GT/sにそれぞれ抑えられている。またExtreme Editionではないので、クロック倍率は固定となる。
「i7-980Xは高いので買えないが、もっと安いモデルがあれば……」という人もいたかとは思うが、i7-970の価格は82,000円~87,000円前後と強気の設定。あと1万円ちょっとあればハイエンドのi7-980Xが買えるとあって、ショップからは「中途半端」との声も出ている。2万円台で買えるAMD系6コアCPUと対称的な状態はしばらく続きそうだ。
「Core i7-870S」は、TDPが82Wとなった省電力バージョン。4コア/8スレッドのモデルで、動作クロックは2.66GHz。"S"無しのi7-870(95W)は2.93GHzだったので、"S"の有無でTDPのほかパフォーマンスも異なる点には注意。価格は34,000円~35,000円前後。同時にi7-870の価格改定も入っており、従来の約半額となる29,000円前後で販売されている。
もう1つの「Core i5-760」は、Core i5シリーズの新たなハイエンドモデル。従来のi5-750からは、4コア/4スレッド、L3キャッシュ容量(8MB)、製造プロセス(45nm)、TDP(95W)などのスペックは同じで、動作クロックのみ2.66GHz→2.8GHzに引き上げられた。価格は20,000円前後となっている。
USB 3.0/SATA 3.0対応マザーが2種類
MSIから発売の「X58A-GD65」は、X58チップセットを搭載するLGA1366向けマザーボード。USB 3.0/SATA 3.0を搭載する新シリーズで、同社のX58チップセット搭載マザーボードでは初めて、P55のラインナップで使われていた「GD65」というナンバリングを採用した。価格は24,000円前後とコストパフォーマンスは高そう。
同社からは、P55チップセットを搭載する「P55A-GD65」も新発売。従来モデル「P55-GD65」のUSB 3.0/SATA 3.0版という位置付けであるが、レイアウトは全くの別物。USB3.0/SATA3.0用にスイッチチップ「PEX8608」を搭載しており、高速なデータ転送速度を実現した。こちらの価格は18,000円前後。