ビアホールなんだから朝から堂々とビールが飲める
これは酒飲みの思考なのかも知れないが、仕事帰りに友人や恋人とディナーにいくとき。会社から店へと直行すると、頭がまだ仕事モードのままディナーに突入することがある。なので私は、約束の店に向かう前にバーやカフェに立ち寄り、食前酒的なものを1杯飲んだりもする。今回紹介したビアホールは、まさにそんな時に大活躍の店なのだ。早くから開いているし(だって9時オープン)、ビアホールなんだからお酒を飲んでも白い目で見られない(カフェで夕方から女性1人で飲んでいると、チラチラと周囲から見られることがある)。「こういう店、日本にあったらなー」と思いつつ、店を後にした。
首都オスロでマックビールお買い上げ! のはずが
ちなみに。トロムソ以外にハシュタやスヴォルヴァールといったノルウェー北極圏の街では、飲食店やホテルには必ずと言っていいほどマックビールが置かれていた。今回、北極圏→オスロという旅程だったので、「お土産にマックビールほしいけど、今買うと重いから」とオスロで買おうと心に決めていた。
しかし。オスロでいくら探してもマックビールが見つからない。飲食店でもスーパーでも、デンマーク本社の「カールスバーグ」は必ずと言っていいほどあり、「リングネス」など他のノルウェービールも置いてある。北極圏はマックビール一色だったのに。
ないと分かると余計とほしくなってくる。スーパーやコンビニエンスストアを10軒ほど見てまわったが、見つからなかった。マックビール醸造所でお土産用に買ったビアグラスを眺めつつ、「トロムソで買っておけばよかった」と激しく後悔。帰国後、マックビールのグラスに国産ビールを注ぎながら「はぁ、マックビール飲みたいな……」と、大好きな人に会いたいのに会えないような、なんとも切ない気持ちになるのであった。
取材協力: スカンジナビア政府観光局