「ちょっと待ってから食べる」がおいしく食べるコツ

「いただきます! 」とスプーンですくおうとしたその瞬間、「もうしばらくお待ちください」の声が。聞くと、冷凍庫から出してすぐのカチンコチンの状態ではなく、表面のソースがやや溶け、鏡面のように艶やかな状態、カップを横から押したときに押せる程度になってからが食べ頃なのだとか。

お預け状態の間に、開発時の苦労話を。皆さんは「フレジェ」の開発期間はどれくらいだとお考えだろうか。半年? いえ。1年?? いえいえ。なんと5年!! 表面のソースにしても、模様を描いてみたり、マーブル状にしてみたりと試行錯誤。試作品の数は300近くにまでのぼった。

開発を担当したR&Dセンターの河原麻里さん(写真右)とカテゴリーマネジメント部の石鍋沙耶花さん

「フレジェ」の食べ方として、河原さんは「イチゴの酸味とアイスクリームのクリーミーな甘さのハーモニー、隠し味の洋酒も味わってください」とのこと。石鍋さんは「フレジェってこういうケーキなのかと、想像をふくらませながら召し上がってください」とアドバイス。

ティーインストラクターの方が淹れた、「フレジェ」に合うという紅茶が供され、いよいよ試食タイム。スプーンで下まで一気にすくい、口の中へ。濃厚なアイスクリームにハッとするような酸味のソース。非常にリッチな味わいだが、スポンジのおかげで食べ疲れずに最後までおいしくいただける。紅茶はディンブラの茶葉を使っているのだとか。渋みの中にも甘みがあり、「フレジェ」と好相性だった。

「フレジェ」と相性のよいディンブラの紅茶をあわせてマリアージュを

気が遠くなるほどの試作を重ねた末に誕生した「フレジェ」。そんな裏話を知ると、もっとおいしく感じられる。食べたことのある人もまだの人も、この機会に味わってみては? なお、同様のイベントが12月まで毎月行われる予定。オフィシャルサイト内で参加者を募集しているので、こちらに参加して味わってみるのもオススメだ。