RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1(グラフ12~13)

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この傾向はRMMTでも顕著に現れる。グラフ12はRead、グラフ13はWriteであるが、デフォルト状態のPhenom IIはX4/X6ともに、DDR3-1600を使っているにも関わらずピークでも15.5GB/sec程度で、Core i7-930は勿論のこと、Core i7-860にも遠く及ばない。ところがX6 1090T(2.4G)は18GB/sec超えと20%近い性能アップが実現されており、かなりCore i7-860に近いところまで肉薄できる。

Writeも同じで、こちらはReadほど効果は大きくないが、それでも8GB/sec程度のスループットが9GB/sec近くまで上がるから、10%オーバーの性能引上げが期待できる。ちなみにテストは、以前はThreadあたり10MBとしていたが、Core i7-980XだとL3に収まってしまうため、以後はThreadあたり20MB/secとして実施している。だから6 Threadのスコアは合計で120MBのデータのやり取りをしている訳で、L3の高速化は殆ど影響しておらず、もっぱらメモリコントローラの高速化という形でスループット向上が実現していると想像される。