企画から1年、60種類以上の試作から生まれた新食感

新メニューの開発担当者によれば、企画スタートは1年前の5月から。60種類以上の試作を重ねてつくり上げた自信作とのこと。

「チキンバーガー ソルト&レモン」はレギュラーメニュー。7月2日から全国販売。単品370~390円

「チキンバーガー ソルト & レモン」(単品370~390円)は鶏モモ肉を使い、薄い衣で素揚げ風に調理し、レモンの風味を付けている。具材は他に、レタスとオニオン、モツァレラチーズで、味付けはつぶ塩入りソース。重量は約170gで持ち上げると充実感のある重み。チキンはサクッとした衣の食感が楽しく、ジュワッと肉汁が口の中に広がる。モモ肉なので非常にジューシーだ。食べ終わるまでチキンの衣がサクサクしていて香ばしい点にも感心。

「チキンバーガー オーロラ」は8月下旬までの期間限定。7月16日から全国販売。単品370~390円

「チキンバーガー オーロラ」(単品370~390円)は鶏ムネ肉を使い、ベーコンとチーズ、レタスと共にバンズでサンド。ケチャップとマヨネーズをベースに、ケッパーやピクルス、オニオンのみじん切りを加えたオーロラソースを味付けに使っている。ベーコンのスモーク香が食欲を刺激する。ムネ肉は一枚肉を使ったといい、非常にやわらか。しかし衣は「チキンバーガー ソルト & レモン」と同様にサクサク感があり、この軽い食感がなんとも絶妙。

サイドメニューの新レギュラー「ジューシーチキンセレクト」は7月2日から全国販売。2本入り190円

「ジューシーチキンセレクト」(2本入り190円)は、若鶏のモモ肉を使用。カット方法や衣の厚みまで研究し尽くした「チキン好きのためのチキン」とのことだ。サクッと軽快な食感の衣の中から肉汁があふれ出し、こちらも非常にジューシー。香辛料のスパイシーな味もするけれど、鶏本来の旨味も非常に強く、CMでは「奇跡」と謳っているが、確かに絶妙なおいしさだった。

「カットの方法を工夫した」ってどういうことだろうとよく見てみると、なるほど、鶏の皮が厚めで、これがジューシーな理由かと。そして、カットは肉の線維に対して斜めだった。繊維に垂直だと肉汁を保てない。繊維に沿って切ると噛み切るときに困る。ゆえに、斜めだったのか。

「チキンタツタ」とは異なるオリジナルバンズ

今回の発表会ではチキンの旨さを強くアピールしていた。しかし筆者はバンズにも注目する。濃厚なチキンの味に負けない「強い味のパン」だった。マクドナルドのチキンメニューといえば、「チキンタツタ」が人気である。お客の声に応えて復活販売されるほどの好評。今回の新メニューには、こうした人気も追い風になったかもしれない。しかし、今回の新メニューに使われているバンズは、「チキンタツタ」とも違う旨さ。それを開発担当者に聞くと、「新しいチキンメニューのために新開発しました。小麦粉の旨さ、全粒粉の食感と香りにこだわりました」とのことだった。

さて肝心の発売日はというと、「チキンバーガー ソルト & レモン」と「ジューシーチキンセレクト」が7月2日で定番商品となり、「チキンバーガー オーロラ」が7月16日発売で8月下旬までの販売予定。なお、これら3商品は販売開始に先駆けて、東京都内で展開する新世代デザイン店舗13店では21日から、全国の旗艦店229店では25日から先行販売を実施される。販売店詳細については同社オフィシャルサイトを見ていただきたい。