COMPUTEX TAIPEIが閉幕した。自作PC関連では、今年は「大きなネタがない」と言われており、実際その通りだったのだが、その分、各パーツメーカーは特徴を出そうと頑張っていて、面白い製品も多く見られた。本誌取材班のレポート記事はコチラで読めるので、ぜひご覧頂きたい。
筆者は2004年から毎年COMPUTEXを取材しているが、今年も変わらず活況を呈していたように思う。実際、海外イベントで顔見知りの某メーカーの担当者も、「CeBITはほとんど死にかけているが、COMPUTEXはまだまだ元気だ」と話しており、筆者の感触と一致する。WEB媒体だとほとんど参加する時間がないのだが、台湾メーカーは連日のようにパーティを開催しており、とにかく元気だった。
そして今後、COMPUTEXで発表された製品が、日本でも順次店頭に登場してくる。盛り上がることを期待したい。
初のUSB 3.0対応Mini-ITXマザー
GIGABYTEの「GA-H55N-USB3」は、USB 3.0に対応した初のMini-ITXマザーボード。チップセットはH55 Expressで、LGA1156のCore i7/i5/i3が利用できる。CPUサポートリストを見ると、注目のCore i7-875Kも搭載できるようだが、内蔵グラフィックスを利用するためにはClarkdaleコアのCPUが必要となるので注意。価格は19,000円前後だ。
NEC製コントローラを搭載しており、USB 3.0はバックパネルに2ポート用意。SATAは基板上に4ポート、拡張スロットはPCI Express x16スロットを1つ備えている。
GeForce GTX 465に新モデル
NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 465」を搭載するグラフィックスカードでは、今週はELSAとMSIから製品が発売となった。どちらもリファレンスに準拠したモデルになっており、価格はELSAが37,000円~38,000円前後、MSIが32,000円前後。
上位GPU「GeForce GTX 470」搭載モデルの価格が下がってきており、GTX 465の価格帯と一部重なっている。買いに来たお客さんが値段を見て、店頭で変えることもあるそうだが、型番が"5"しか違わないことからも分かるように、じつは両GPUのスペックは似ている(大きな違いはコア数で、それぞれ448基と352基)。購入に際してはこちらも検討してみたい。
ちょっとだけOCのRadeon HD 5870
ASUSの「EAH5870/G/2DIS/1GD5/V2」は、Radeon HD 5870のオーバークロックモデル。コアクロックは通常の850MHzから868MHzに上げられているほか、GPU電圧を変更できる「Voltage Tweak」機能により、最大50%の性能向上が期待できるという。価格は51,000円前後で、3Dゲーム「S.T.A.L.K.E.R.」もバンドルされる。