――「ハッピーセット」のグッズの安全基準はかなり高いと聞きました

「お子様を主体に提供している『ハッピーセット』の安全基準は、かなり厳しいマクドナルド独自の基準があります。これはおもちゃであれば、小さなお子様が飲み込んでしまわないような大きさ、鋭角の無い形状はもちろん、分解・割れないような合わせ目の工夫、特殊なネジ穴などを採用している点を見てもらえれば理解していただけると思います。実は分解できない作りなので、『マック・デジ』のように電池で駆動するものは、電池切れになると使用できなくなってしまいますが、分解・液漏れなどで危険がないように、との理由によるものなのです」

「ハッピーセット」のグッズは、大きさや形状、ネジ穴に至るまで、厳しいマクドナルド独自の基準によるテストを経てから提供されている

――先ほど、「ハッピーセット」は22年という歴史があるとお伺いしましたが、時代の流れにより大きな変革があった、などという事象はありましたか? 例えば、高級店の出店にあわせて、その店舗の「ハッピーセット」の内容を豪華にしてみるなどの仕掛けは考えていないのでしょうか

「国内のみにとどまらず、グローバルで展開しているものですから、ある意味、時代に沿って変化していくことはごく自然であり、当たり前なことだと思います。ただし、根本のところは、今も22年前も変わっていないんですね。やはり、"おいしい"、"楽しい"、"うれしい"といったものをご提供したいというスピリッツは変わっていません。ただ、手法は前よりはマルチ展開している――Webや携帯、ゲーム、いわゆるデジタル化という部分はありますね。 また、特別店舗での別バージョン展開の予定は今のところはありません」

――大人向けの「ハッピーセット」などは? 例えばマクドナルドのロゴ入りのアイテムが付属するとか……

「この要望は、実は昔から長いことあるんですけれど……(笑)」

――これまでの「ハッピーセット」で、特に好評だったグッズはなんですか?

「マクドナルドオリジナルの『マック・デジ』ですね。見た目は「これがほんとにデジタルゲーム機なの?」というくらいシンプルですけれど、小さなお子様はもちろん、ある程度の年齢のお子様にもゲーム機、しかもデジタルだということでリアクションが大きかったです。これらは、いわゆるデジタルゲーム機の操作が難しいと思われるお子様、まだゲーム機購入は早いなと思われている親御さんに向けて提供してみました。これがかなり好評でしたね。ですから、こういった企画を年に1、2回やれたらいいなと考えています」

――ゲーム機がおまけとして付いてくるんですから、ある意味、すごい時代ですよね

「そうですね(笑)。あと、『i-Dog』もかなり好評でした。こちらはセガトイズさんとのコラボトイですが、サーフブランドの『QUIKSILVER』『ROXY』ともコラボを果たして、大人の方にも喜んでいただけるおもちゃになっています。また、『ポケットモンスター』のおもちゃも常に人気が高いですね」

2010年5月28日(金)より「ハッピーセット」についてくる『マック・デジ』第3弾のラインナップ

手をたたくと、その音に反応して鳴いたり、音楽を奏でる『i-Dog』のラインナップ

――最後に「ハッピーセット」の未来図を教えてください

「テイストは時代にあわせて変化していくでしょうが、22年前と変わらず、ただの食玩では終わらない、そんなマクドナルドらしいおもちゃを考えていきたいですね。また、今後も親と子の絆を深めるのに一役買う、家族団らんのきっかけになる、そんな魅力的なおもちゃを提供していきたいと思います」

――ありがとうございました
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