Classic Shellを使いやすくする
一連の準備を終えたらClassic Shellのカスタマイズに取り組みましょう。先ほどは<スタート>ボタンから設定ダイアログを呼び出しましたが、クラシックスタートメニューが有効な状態では、スタートメニューの<設定>→<Classic StartMenu>と選択することで設定ダイアログを呼び出してください。
同ダイアログの「コントロール」セクションでは、マウスボタンやショートカットキー使用時に開くメニューを、Windows 7標準のスタートメニューか、クラシックスタートメニューかを選択できます。初期状態では[Shift]キー併用時に標準スタートメニューを起動できますが、ここは初期状態のままで問題ないでしょう。
「表示」セクションでは、クラシックスタートメニューに表示するアイテムの選択が可能です。すべてにチェックを入れますと、Windows XPユーザーには見慣れたアイテムがクラシックスタートメニューに並びますが、使用頻度の乏しいアイテムも加わることになりますので、必要に応じて取捨選択してください。なお設定項目では「ドキュメント」となっていますが、これは<最近使ったファイル>を意味します。
「展開」セクションは<設定>メニューに並ぶ<コントロールパネル>や<ネットワーク接続>といったリンク項目をメニューに切り替えるというもの。すべての項目に対してワンクリックで操作するスタイルに慣れている方は、各項目を展開した方が操作しやすくなります(図24~26)。
図24 スタートメニュー→<設定>→<Classic Start Menu>とクリックします |
図25 設定ダイアログが起動したら、「表示」セクションの各項目にチェックを入れてから<OK>ボタンをクリックします |
図26 するとクラシックスタートメニューの項目が増えました。必要に応じて取捨選択してください |
カスタマイズという意味では「オプション」セクションも注目ポイント。クラシックスタートメニューの動作に若干の変更を加える項目ですが、それぞれの項目をチェックオン/オフすることで、クラシックスタートメニューの描画内容が変化します(図27~30)。
この「オプション」セクションに並ぶ設定項目は「スキン」セクションで選択したスキンによって変化し、先に挙げたのは「Windows 7 Aero」というスキンを選択した状態に使用できる項目。今回試用しているバージョン1.9.6では八種類のスキンが用意されており、選択したスキンによって雰囲気が大きく様変わりします。
例えば「Default」を選択しますと、Windows XPのクラシックスタートメニューで<小さいアイコン>を選択した状態に類似した状態になりますので、こちらもお好みに応じてお選びください(図31~38)。
なお、海外のアートコミュニティーサイトであるdeviantART(デヴィアントアート)でも、いくつかのスキンが公開されていました。筆者が確認した限りでは、「clrSharp」「clrSharp2 Glass」の二種類が公開中。興味のある方はスキンをダウンロードし、Classic ShellのSkinsフォルダ(通常は「C:\Program Files\Classic Shell\Skins」)にコピーし、設定ダイアログからスキンを変更しましょう。
ちなみに設定ダイアログの下部にある<さらなる設定>をクリックしますと、Classic Shellの詳細設定情報をテキスト上で管理することが可能になります。これらの項目はダイアログからは設定項目が用意されており、例えば「FontSmoothing」はClearType機能の有無を制御し、「MenuCaption」はクラシックスタートメニュー左側に表示されるOS名を変更できます。Classic Shellをよりカスタマイズしたい方はテキストファイルを用いたカスタマイズにチャレンジしてみましょう(図39)。