COMPUTEX TAIPEI 2010では各社が未発表の「Intel 6シリーズ」チップセットを搭載したマザーボードを展示中だ。MSIブースで展示されていた6シリーズマザーボードは2製品で、ATXの「P67A-GD65」とマイクロATXの「H67MA-GD65」。詳細は不明だが、同社の製品命名ルールから推測すると、前者がディスクリートグラフィックス向けでIntel P67 Expressチップセット、後者が内蔵グラフィックス機能に対応するIntel H67 Expressチップセットを搭載しているものと考えられる。ともにソケット形状はLGA1155で、コードネーム「Sandy Bridge」こと次世代のIntel Coreプロセッサを搭載できるマザーボードと見られる。
双方のモデルで共通した特徴として、追加のSATA 6Gbpsチップ「Marvell 88SE9128」を搭載しているが、これが2ポートまでのサポートであるのに対し、ボード上のSATA 6Gbpsポートは4ポートであり、これを差し引いて余る2ポートはチップセットに統合された機能とみられる。なお、ボードリビジョンは「VER:0A」でデザインはまだ確定したものではないとされるが、Hi-c CAPやSFC、OC Genieボタン、Easy OC Switch等が搭載されていた。
LGA1155ソケット。リテンション金具などは現行のLGA1156のものと変わり無い |
MSIマザーボードのSATAポートは、白が6Gbps、黒が3Gbps。SATA 6GbpsポートはH67MA-GD65で3基、P67A-GD65で4基と、マザーボード上に搭載するMarvell 88SE9128のサポート数を上回る |
また、Lucidチップを搭載したFuzionシリーズの新製品として「P55A Fuzion」「870A Fuzion」が展示されていた。前者はIntel P55 Express、後者はAMD 870+SB850を採用している。PCI Express x16スロットはともに2本で、既に発売済みのFuzionよりは下位のモデルとみられるが、USB 3.0、SATA 6Gbpsともに利用できる。同社では、USB 3.0とSATA 6Gbpsともに対応したモデルには製品名に「A」を付けることで区別をしているという。
Fuzionシリーズ2製品では、USB 3.0ポートを内部にもレイアウト。USB 3.0対応のフロントアクセスポートを活用する際に便利 |
870A FuzionはすでにAモードが動作デモ出来る段階。日本では6月中旬頃に登場する見込みで価格は1万円台ではないかとのこと。P55A Fuzionはもう少し後の秋頃を予定している |
Fuzionシリーズのほかにも「A」が付く「P55A-GD65」「X58A-GD65」が投入予定。X58A-GD65はX58 Pro-Eの後継モデル的位置づけの比較的廉価なX58マザーで、かつUSB 3.0、SATA 6Gbpsをサポートする。