また、タブレット型デバイスの「Wind Pad」も発表された。製品概要として、高解像度ウェブカメラを搭載することで顔認証を可能としセキュリティを向上させている、カーナビも視野に入れたGPSの搭載、使いやすいコントロールキー、「Wind Touch UI」などが特徴として挙げられている。Wind Padシリーズは2製品が展示されていた。Windows 7(Starter Edition)を採用した製品が「Wind Pad 100」。CPUはAtom、グラフィック機能はGMA3150、メモリは1GB、HDDは160GBといったスペックで、いわゆるネットブックのスペックをタブレット型に収めた印象の製品となる。質量は約800gでバッテリ駆動時間は8時間。まだ製品化までには時間がかかる様子だ。

Wind Pad 100の特徴。顔認証やカーナビ向けのGPS内蔵などが特徴。ベース仕様がネットブックであるため価格も抑えられるという

基本的にはEブックリーダー的な利用、GPSカーナビなどiPadに通じる使い方

もう1台、OSにAndroidを採用している製品で、「Wind Pad 110」。先ほどのWind Pad 100とは、OSが異なるほかCPUにARMを採用している点でも異なる。通信には3GやWiFi、Bluetooth等を搭載している。その他のスペックはWind Pad 100とほぼ同じとのこと。リリース時期はWind Pad 100発売のさらに後とのことだ。本体裏面のカバーが交換可能となっており、会場のサンプルではアルミ材、竹材、プラスチック樹脂材といった3つの素材のカバーが展示されていた。

Wind Pad 110はプレート型デザイン。Wind Padの質量はともに約800g、サイズは非公開だが、Wind Pad 100よりも110の方が若干薄く、軽い印象

アルミ、竹、プラスチック等、様々な素材でカバーを製作できるとのこと

UIはAndroidそのまま。マルチタッチに対応しており、Ver.2.x系と思われる

また、コンセプト製品として「Sketch Book」も紹介された。Sketch Bookは、通常のノートブックのように見えるが、キーボードが回転することでタッチパネル面が現れる「デュアル・インプットシステム」をうたう。液晶を回転させるコンバーチブル型タブレットとは異なり、液晶ディスプレイとは独立したタッチパネルを持ち、それをスマートにコンバートできるのが独特なデザインだ。ジョグシャトル・コントローラもあり、どのような操作感が実現できるのか興味深い。

一見するとノートブック型に見えるSketch Book

キーボード面が回転し……

タッチパネル面が現れる。これまでのコンバーチブル型とは異なるデザインであることは確か