画面をタップするとシンプルなコントロールバーが上下に現れる。上部のバーは目次へのアクセス。目次は2種類あり、1つはタイトルのフローティングメニューで、もう1つはページのサムネイル一覧が画面全体に現れる。下部にはページ移動のスライダーが用意されている。記事へのアクセス方法は目次だけではない、表紙に書かれている記事タイトルをタップすると直接記事に移動する。印刷版と同じようにページが並んでいるが、リンクを含め記事のブラウジング方法が異なるため各ページにページ番号は振られていない。直接記事にアクセスする感覚だ。
ページは上下左右に配置されている。特集ページやレビューページなどコンテンツがグループ化され、左右のスワイプでコンテンツグループの移動になり、上下のスワイプでコンテンツグループ内の1ページごとの移動になる。最初は電子書籍でページをめくる感覚で左右にスワイプし、いきなり次の特集ページに飛んで戸惑ったが、慣れると上下左右のページ配置の方が効率的にスワイプ移動できて便利だ。
Web版との違い
写真のスライドショー、アニメーション、HDビデオが埋め込まれた記事を読むのは新鮮な体験だ。例えば特集となっている映画「トイ・ストーリー3」の制作裏話では、記事からPixarのツアービデオが開き、また映像作りの解説ではスライドショーでスケッチから3D化までの工程をステップごとに確認し、そのまま完成映像を鑑賞できる。Lego版のランボルギーニ・ガヤルドを紹介するページでは、画面をタップするとページ内でガヤルドがLegoで組み上がるアニメーションが始まる。
こうしたマルチメディアの一部はWeb版WIREDでも体験できるが、iPad版はWeb版のような待ち時間がなくスムースに動作する。またiPad版の方が緻密に編集されているため、記事と記事内のマルチメディアコンテンツの相乗効果が高い。