一方、同社では新たなカスタマーサポート体制についても明らかにした。
同社では2010年4月から鳥取県倉吉市の鳥取オンキヨーを、オンキヨートレーディングに社名変更。「倉吉品質」をキャッチフレーズに、PC事業に関する生産、リペア、サポートを集中的に行っている。
「サポートや品質に関しては、旧ソーテック時代にはネガティブな評価となっていたが、内製化、自社運営により、こうした評価を完全に払拭した。コールセンターの接続率は90%を超えており、待ち時間も平均30秒以内となっている。同業他社に比べても高いサービスレベルを維持している。こうした実績をもとに、新たなサービスを展開していく」と、オンキヨーPCカンパニー量販営業部・砂長潔部長は語る。
昨年12月から、カスタマーセンターの受け付け時間を、午前9時から午後8時までとしたほか、今年3月からは全国オンサイトでの出張修理受付を開始。今年6月からは修理のために預かった製品のステータスや見積もり、各種確認事項などが携帯電話でやりとりできるサービスを開始する予定。さらに、今年9月を目標に、カスタマーセンターの受け付け時間を午後10時まで延長し、365日のサポート体制とする。「すでにゴールデンウイークは休みなしで対応した。今年の年末年始も休みなしで対応する」(砂長部長)という。
そのほか、オンキヨーダイレクトでの購入者を対象に3年間の長期保証制度や、店頭で購入した製品についても長期の保証制度を利用できる仕組みを用意する計画であるほか、PC訪問コンシェルジュサービスにおいては、アップグレードやデータ消去などの新たなサービスメニューを追加するといったことも検討していくという。「お客様に感動していただけるサービスを展開していきたい」(砂長部長)として、今後は、サービスを同社の新たな差別化策に位置づけていく姿勢を示した。
なお、オンキヨーの菅PCカンパニー社長は、2010年度の事業計画として、PCおよび周辺機器をあわせて300,000台の出荷を計画していることを明らかにした。これは、2009年度実績の約2倍という意欲的な計画となる。