オンキヨーは、独自開発の新たな薄型スピーカーを搭載した新オールインワン型デスクトップPC「E7」シリーズ、また新たなサブノートPCとして13.3型液晶搭載の「M5」シリーズを発表した。

23型ワイド液晶搭載のオールインワンデスクトップPCの「E7」シリーズ

13.3型ワイド液晶搭載サブノートの「M5」シリーズ

オンキヨー 常務取締役 PCカンパニー社長の菅正雄氏

オンキヨー 常務取締役 PCカンパニー社長の菅正雄氏は、「従来にはない技術をふんだんに取り入れ、新しい試みにより、PCの価値を引き上げることができる製品。2011年7月の地上デジタル放送の完全移行を前に、薄型テレビとは異なるPCの領域からの提案が可能になる。23型ワイド液晶による見やすさだけでなく、オンキヨーが持つノウハウを生かし、音にもこだわった製品に仕上がった」と語る。

最大の特徴は、幅45mm、長さ226mm、厚さ10mmという新開発のスリム型プレミアムスピーカーを採用。音楽を楽しめる環境を実現した点だ。

オンキヨー 開発センターの小野祐司センター長は、「適切な周波数特性による明瞭度、新たな磁気構造を持った磁気回路設計による迫力のある音圧の実現、そして、剛性のある筐体設計によって臨場感を与えることができる低域の再現を達成している。新構造の振動板、Vライン形状のエッジ、磁気回路内のダンパー、最適化した薄型磁気回路のすべてが、今回のオールインワン用PCのために開発されたものであり、当社が特許を出願している技術も多い」とした。

オンキヨー開発センターの小野祐司センター長

『DTS Premium Suite』をPCで世界初採用

また、「ハードウェアだけでなく、ソフトの面からも音にこだわり、PCとしては世界で初めて、DTSが提供するオーディオソリューション『DTS Premium Suite』を採用した」(菅PCカンパニー社長)とする。

握手するオンキヨーの菅PCカンパニー社長と、dts Japanの仁戸田一之副社長

dts Japanの仁戸田一之副社長

dts Japanの仁戸田一之副社長は、「DTS Premium Suiteは、PCでDTS-HD Master Audio再生をサポートしたほか、2つのスピーカーでサラウンドを実現するSurround Sensation技術のサポート、ソースを切り替えてもボリュームを一定の音量にアジャストした形で再生できるSymmetryの搭載、音のボリューム感を高められる独自技術を搭載している。単にDTS Premium Suiteの技術を採用するだけでなく、オンキヨーが新たに開発したスピーカーと一緒に製品化できたことは大きな意味があると考えている。PCで、もっといい音で楽しんでいただける環境が整った。この製品に会社をあげて期待している」などとした。

新オールインワン型デスクトップPC「E7」シリーズは、CPUにはIntel Core i5-650(3.20GHz)を搭載。4GBのデュアルチャネル対応メモリ、1TB HDDを搭載する。標準モデルとなる「E713A9」(店頭想定価格169,800円、6月3日発売)のほか、Office 2010を搭載した「E713A9B」(同189,800円、6月17日発売)、オンキヨーダイレクト向けBTOモデルの「DE713」(6月3日から順次発売)の3機種を用意している。Blu-ray Discドライブの搭載、3波デジタル放送対応のダブルテレビチューナーやiPod Dock、HDMI入力端子を搭載している。

新たに投入するE7シリーズの位置づけ

オールインワンモデルはのトレンドと、オンキヨーならでのサウンド技術で差別化

オンキヨーが採用した特徴的機能の数々

新開発スリム型プレミアムスピーカー

新開発のプレミアムスピーカーの狙い

大きく4つの観点から工夫を図っている

iPod DockにiPod touchを差し込むシーンを実演する菅社長

iPod DockにiPod touchを差し込んだところ

オンキヨーPCカンパニー量販営業部マーケティング課・河野卓也係長

同社では、E7シリーズの発売を記念して、8月31日まで、同製品購入者を対象に「もっといい音、もっと感動。プレミアムサウンドキャンペーン」を行う。オンキヨー製ホームシアターパッケージシステム「HTX-22HDX」などが抽選でプレゼントされる。

また、「今回の新製品の発売にあわせて、店頭展示をリファレンスブースをイメージしたものに一新する。5メートル離れていても興味を引いてもらえるような展示にするとともに、実際に音の良さを体感してもらえるような、コンテンツを用意する」(オンキヨー PCカンパニー量販営業部マーケティング課・河野卓也係長)という。

CULVノートの中では2桁のシェア

また、同社では、新たなサブノートPCとして「M5」シリーズも発表。6月3日から発売する。

「オンキヨーは、CULVノートの中では2桁のシェアを持つメーカー。新M5シリーズは、その市場に向けた新たな製品」(菅PCカンパニー社長)と位置づけ、「長時間駆動により持ち歩くことができるため、持ち運んでDVDスーパーマルチドライブを利用したい、ビジネスに利用したいといった人にも最適な製品になる」とする。

CPUには、Intel Core 2 Solo SU3500(1.4GHz)を採用。13.3型のLEDバックライト液晶ディスプレイを搭載しているほか、2kgを切る筐体にDVDスーパーマルチドライブを搭載。約8時間の長時間バッテリー駆動を実現している。オンキヨーダイレクト専用モデルとなる「DM513」では、WiMAXモジュールやOffice 2010を選択することができる。店頭モデルとなる「M513A7」の市場想定価格は79,800円だ。

M5シリーズの概要