特にプリペイド携帯電話は低所得者や旅行者をターゲットとしており、価格の安いものも多い。もちろんハイエンド端末もプリペイドで販売されているが、旅行者が気軽に買うものではないだろう。店舗内の携帯電話販売コーナーへ行ってみれば、激安品から高価格品まで様々なプリペイド携帯電話が販売されており手軽に買えそうな安い製品が売っていることに気がつくはずだ。
例えば筆者がドイツを訪れた時に、フランクフルトのSaturnへ立ち寄ってみたところ店内にはプリペイド携帯電話が大量に販売されていた。しかも地元客や観光客に飛ぶように売れている携帯電話があり、近寄ってみると価格はわずか9.99ユーロ、約1,200円だ。しかもこの値段で10ユーロ分の通話料が入っているという。すなわち携帯電話が無料でついてくる計算だ。この値段なら「お試し」や「話のネタ」として買うのも悪くない。
なおドイツではプリペイド携帯電話の購入には身分証明書を提示の上登録が必要である。他の国では登録不要のこともあるが、プリペイド携帯電話を買おうと思う場合は外出時にパスポートを持って行くほうがよいだろう。もちろん紛失には気をつけたい。プリペイド登録が終われば、あとはレジで会計を済ませればよい。パッケージ内のSIMカードを携帯電話に入れればその場ですぐに利用できるわけである。なおヨーロッパのプリペイドSIMカードはあらかじめパスワード(PINナンバー)が登録されていることが多い。携帯電話の電源を入れてパスワード入力のような画面が出た場合は、適当な番号を押さずにSIMカードのパッケージ内にあるPINナンバーを入力すること。