お笑いコンビ・COWCOWの単独ライブが東京 下北沢・北沢タウンホールで5月2日~5日、大阪 京橋花月で5月15日、16日に開催される。2008年にスタートした、年に1度の恒例ネタライブ。今年は"DJボブ"ネタで『R-1ぐらんぷり』、『S-1バトル』の舞台に立った山田與志、"伊勢丹"の紙袋スーツでポップな一発ギャグを繰り出す多田健二と、ピンでも活躍する2人がパワーを結集して臨む舞台はどんな内容になるのか?

COWCOW
多田健二(写真左)●1974年8月8日生まれ。山田與志●1974年10月19日生まれ。ともに大阪府枚方市出身。中学・高校時代の同級生で、1993年にコンビ結成。『爆笑! レッドカーペット』(フジテレビ系)などテレビや舞台で活躍するほか、一発ギャグイベント『秒殺』を主宰。過去2回の単独ライブは『COWCOW CONTE LIVE 1』、『COWCOW CONTE LIVE 2』(よしもとアール・アンド・シー)でDVD化されている

――2008年から年1回の単独ライブを始めた経緯は?

多田 : 「僕ら、ギャグだけをやる『秒殺』というイベントとか、ほかのコンビと新ネタをおろすライブには出てたんですけど、単独ライブは6年ぐらいやってなかったんです。そんなときに相方が『やっぱり年1回は単独やらなアカンやろ』みたいなことを言い出して、僕も『そうやなぁ』と。単独だと僕らのいろんな面を見てもらえる。ミュージシャンでいうと、ユニットライブや歌番組ではシングルカットの曲しかできないけど、単独ライブだとアルバムに入ったマイナーな曲もできるというか(笑)」

山田 : 「単独のためにしっかり練り上げて作ったネタを見てもらえる。ミュージシャンがレコーディングに入って、アルバムを作るみたいな。それでライブツアーに出るみたいな感じですね(笑)」

多田 : 「『僕らとしてはすごくおもしろいけどウケるかな?』みたいなネタも思い切って出来るし、それがウケるとすごく快感。そういうこともできるのが単独の醍醐味ですよね」

毎年好評のイメージビジュアル。今回は'60年代のカップル風で、左の"女性"は多田!「『ホンマに女の人かと思った!』と言われることが何度かありました。評判いいです(笑)」と多田

――ライブはどんな構成になるんですか?

多田 : 「コントが8割、漫才が2割ぐらいになると思います。今年は過去2回のライブにはなかった、ちょっと大がかりなコントを1本やる予定です。内容は見てのお楽しみですけど、『こんなのやるの?』みたいな変わった感じの設定で、このために特別にセットも作ってもらって」

山田 : 「特別といっても、見た目はリーズナブルな感じになると思いますけどね(笑)」

多田 : 「衣装もセットも基本的にはシンプルに。年々、お金がかからん方向に落ち着いていってます」

山田 : 「衣装をいっぱい用意すると、裏で着替えるだけでも大変なんですよ。着替える順番をスタッフとがっつり練習して臨まなアカンから、ネタの稽古の時間が取られてしまって……。以前のライブではテンパった相方が、本番で肝心な小道具のサングラスをかけ忘れるという失敗もありましたから」

多田 : 「はい、あのときは着替えもなかったのについそういう忘れ物をしてしまったっていう…(笑)。それを教訓に、舞台はシンプルに。そのぶんネタの中身は濃くしようと」

山田 : 「僕らもよりネタに集中できるんで、妙なグダグダ感はない、濃い内容になってると思いますね」……続きを読む。