既報の通り、4月26日より富士通のクラウド環境検証施設である「富士通トラステッド・クラウド・スクエア」が東京 浜松町にある世界貿易センタービルに開設された。さっそくこの施設を取材する機会を得たので、その"中身"を詳しく紹介しよう。利用機会があれば、ぜひとも事前にチェックしておいていただきたい。

華やかな「富士通トラステッド・クラウド・スクエア」のエントランス付近。開設初日にもかかわらず賑わいを見せていた

同施設はJR浜松町駅から直結の世界貿易センタービル29Fと30Fのフロアをまるごと利用している(受付は30F)。駅直結であるため、当然ながら電車によるアクセスの場合は雨天時でも傘は不要。また、羽田空港からも東京モノレール1本でアクセスが可能など、遠方からのアクセスも良好な立地条件にある。

ここでは、大きく2フロア(29Fと30F)に分かれる同施設について、フロアごとにその施設の内容を紹介する。

30F: 主にショールーム・研修ルームを用意

受付がある30Fは、同施設のメインエントランスであると同時に、同社最新の製品などが展示されたショールーム施設が用意されている。また、各種セミナーなどを行うためのセミナールーム(6室)や応接・会議室(8室)、シスコ製のテレビ会議システムを体感できるテレプレゼンスルーム(1室)も30Fにある。

応接・会議室は計8室

シスコ製のテレビ会議システムが導入されたテレプレゼンスルーム

セミナールームは計6室。当日は同社関係者向けの研修が行われていた

ショールームには同社の最新製品が展示されており、普段はなかなかお目にすることができない同社クラウドコンピューティング環境向け高密度サーバプラットフォーム「PRIMERGY CX1000」や、昨年の事業仕分けで注目されたスパコン研究で使用されている製品と同じモデルなどを確認することができる。なお、ショールームに展示される製品は適宜入れ替えが行われるとのことだが、次回の入れ替え時期は「7月頃」とのことだ。

「事業仕分け」で注目を集めたスパコン研究で使用されているものと同じSPARC64 VIIIfx搭載製品。水冷システムを採用し、理化学研究所との共同研究によって10ペタFLOPSの処理能力の実現を目指している