コストメリット重視のワークステーションとしての新たな選択肢が登場

ビジネスや研究用途とはいえ、さすがにワークステーションはそう簡単に導入できるものではないと思う。しかし、本製品は比較的低コスト。今回はBTOオプションを選び50万円強の製品構成となったが、最廉価モデルでは289,800円という30万円を切る価格からラインナップされている。また、BTOによってハードウェアスペックニーズにも柔軟に対応できる。水冷モデルに限って言えば2Pシステム(例えばその昔のAMD Quad FXなどと比較すると)としてはかなり動作音が抑えられており、PCの感覚に近い。例えば小規模なオフィス内などで使用しても、動作音は気にならないレベルなのではないかと思う。

その他のハードウェア構成。2系統のGbEや、トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM)も搭載されている

なお、空冷モデルの「Lepton WS」は、水冷モデル同様にBTOで柔軟に構成が可能なことに加え、ケースもIntel純正のXeon用ケース「SC5650WS」を採用している。価格もさらに抑えられており、よりコストパフォーマンスの高いワークステーションを検討する際はこちらも要チェックだろう。

■試用機の仕様
型番 Lepton WSC+/X5550をベースにBTOカスタマイズ
CPU Intel Xeon X5550(2.67GHz)×2基
チップセット Intel 5520+ICH10R
メモリ DDR3-1333(Resistered、2GB×6、12GB)
HDD HGST 1TB HDD 7200rpm
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィックス NVIDIA Quadro FX 580
オーディオ オンボード 8ch HDオーディオ
ネットワーク Intel 82575EB GbE×2
拡張スロット PCI Express x16×2、x4×1(x8形状)、x1×1(x4形状)、PCI×1
OS Windows 7 Ultimete 64bit版
直販価格 521,300円