女子高生らが伝える「今日から地球のためにできること」
様々な企業や大学サークル等のブースが目立つ中、女子高生たちが主体となって運営しているブースも。女子高生向けフリーマガジン「オトナ*ラボ」がインテルの協力を得て出展したもので、オリンピックプラザに「オトナ*ラボ 地球スタジオ」というブースを構え、来場者に「今日から地球のためにできること」をメッセージカードに書いてもらう取り組みを行っていた。
メッセージはブース内に掲示され、希望者にはポラロイドカメラでの写真撮影も。さらに、同ブースの女子高生たちは、同イベント内でジャーナリストとしても活動しており、様々なブースを取材。取材内容は設置してあるPCを使って随時、ツイッターで配信していた。
ジャーナリスト女子高生らが「アースデイ東京2010」を突撃取材
彼女らの取材に、記者も同行させてもらった。最初に訪れたのは、天ぷら油を回収し、石鹸や軽油代替燃料に再資源化する取り組みを行っている企業ブース。料理やお菓子作りなどに使う家庭用油は、女子高生にとっても身近な環境汚染物質。家庭の油が専用工場を経てリサイクルされる仕組みに興味津々の様子だった。
その後、有機野菜の生産・販売を手がけている企業のブースと、リユースTシャツを安価に販売しているブースにて取材を行った。後者はNPO法人で、プリントミスが原因で廃棄処分予定のノベルティTシャツなどを裏返しにし、そこへ新たなデザインを施して安価に販売するというユニークな取り組みを行っていた。
取材後、「オトナ*ラボ」主要メンバーである高校2年生の森田美礼さんと3年生の村田美結さんに、アースデイ東京2010を終えての感想をお聞きした。森田さんは「普段、女子高生が地球環境のことを考える機会は少ないけれど、今日は企業の社長さんから直接、環境問題について話を聞く機会があり、とても勉強になった。日本のような豊かな国がある一方で、その犠牲になっている国もある。私たちはアースデイのような取り組みを続けていくことで、もっと多くの人に、特に私たちのような若い世代の人たちに、『地球をもっと大事にしなくてはいけない』というメッセージを伝えていきたい」と語ってくれた。また、村田さんは「テレビなどでエコという言葉は聞くけれど、いまひとつ実感が沸かなかった。でも今日、会場で実際に多くの人がMy食器を持参している姿などを目にして、自分も何かやらなきゃ、と思えるようになった。会場には、お年寄りや外国人も大勢来ていた。年齢、性別、人種に関係なく、みんなが参加できる大きな環境イベントが東京で継続して行われていることが、とても意義深いと思った」とまとめてくれた。