「新サケ弁当」

592kcal / タンパク質28.6g / 脂質18.0g / 炭水化物78.9g / 食塩相当3.8g

リニューアル前の「サケ弁当」より、サケの切身を大きくしたそうだが、確かにサケがびっくりするほど大きい。長さ15cmほどあり、手の平にのせたとしてもはみ出るほどのビッグサイズである。

サケの脂のりはよく、塩けもしっかり。焼くというより蒸し上げたような状態で、身の部分はしっとりとしてやわらかい。添えられている椎茸と人参は和風の煮物。全体に味はしっかりめで、冷たい状態でもおいしい。

※他の弁当と共通する付け合わせや副菜
玉子焼き / キンピラゴボウ / パスタ

「鶏五目御飯と肉じゃが煮弁当」

474kcal / タンパク質13.6g / 脂質10.9g / 炭水化物80.5g / 食塩相当2.1g

変更前の「肉じゃが煮弁当」は白ごはんだったが、3月の変更で炊き込み鶏五目ごはんに。女性を意識しているのか、総カロリー数も500kcal以下。しかしながら肉じゃがのジャガイモがかなりたっぷりで(小サイズで1.5個分ほどか)、ボリューム感はある。その他肉じゃがの具材は玉ネギや人参、インゲン、糸こんにゃく、牛薄切り肉。全体に甘みが強い。加熱せずに食べると、牛肉がコンビーフのような濃縮した味わいに。

炊きこみごはんには、鶏肉やゴボウ、椎茸、人参という定番で相性のよい具材が入っている。見ためからは味が濃そうに思えたが、意外と薄味。素材の旨みが感じられる。

加熱すると、肉じゃがの風味がアップ。ジャガイモにホクホク感が出た。炊き込みごはんはもっちりとしたおこわのような食感になった。

※他の弁当と共通する副菜
玉子焼き / キンピラゴボウ

共通品目について

ごはん
量はやや控えめで、計ったところでは200g弱。一粒ずつしっかりたっていて、パサつかずベタつかずで、冷えていても食べやすい。

玉子焼き
少し甘みがあって、しっとりとした仕上がり。家庭の玉子焼きのようにパサパサとしていないのがうれしい。

キンピラゴボウ
弁当についているキンピラゴボウは、食感も無く、しなしなになっているものも多いが、こちらはゴボウの食感が残っていて○。ゴマ油の香りも漂い、食欲をそそる。

ポテトサラダ
マッシュ部分と、ゴロッとしたジャガイモのかたまり部分がある。価格を抑える場合、手頃な粉状のジャガイモ素材を使うことも多いので、かなり感心。人参もやわらかすぎず、食感があって上々。

焼肉とハンバーグ、メインが2品ある弁当も登場し、ボリューム満点!

パスタ
最初かさ増し要員で塩コショウ程度の味付けかと思ったが、食べてみてびっくり。なんとぺぺロンチーノ。細かなこだわりがうれしい。

どうしても「298円」という価格に目が行きがちだが、実際に食べてみると、そのコストパフォーマンスの高さに圧倒された。「とにかく安く抑える」というのではなく、もっと安く簡単に仕上げることもできそうなところにも、ちゃんとコストと手間をかけている点に好感。男性向けのメインがっつり系、女性向けの低カロリーで野菜副菜多め系の2タイプにはっきり分かれていて、消費者にわかりやすく訴求している。

主婦でもある筆者としては、「家でつくるより安いしこれならいっそのこと……」なんていう考えが脳裏をよぎる。ランチ用や単身者の夕食へ活用するのはもちろんのこと、主婦だって時には「298円弁当で夕食」にして、ラクをしてみたい。「この価格、この内容ならそうしてもいいかな」と思わせてくれる西友「298円弁当」シリーズだった。