圧倒的な安さを実現

西友が2009年4月に発売した「298円弁当」シリーズ。300円を切る衝撃的な値付けが話題となっていたが、今年3月にはグレードアップを図った。ボリュームを高め、内容も充実。「これが298円でいいの!?」と驚く内容となっている。ということで、ここでは、グレードアップされた4種類の弁当を、実際に試食してみることに。さて、298円弁当の実力やいかに!?

試食を担当したのは、飲食店取材を約10年にわたっておこなっている女性フードライター。様々なジャンルの飲食店で取材・試食をしてきたフードライター、この298円弁当にどのような評価を下すのであろうか。

焼肉とハンバーグ、メインが2品ある弁当も登場し、ボリューム満点!

今年3月にリニューアル発売されたのは、「新サケ弁当」「ハンバーグ & 焼肉弁当」「鶏五目御飯と肉じゃが煮弁当」「チキン南蛮弁当」の4種。価格はもちろん各298円。それぞれ、リニューアル前の内容と比べ、おかずのボリュームや品数アップ、白ごはんを炊きこみごはんに変更するなど、グレードアップが図られている。詳しくは既報の通りである

それぞれを見ていくと、ボリュームがあり、見栄えもなかなか。弁当は安価になればなるほど、品数が少なくなっていきがちだが、こちらの弁当は玉子焼きやきんぴらなど細々とした副菜が盛り込まれおり、品数が多いのもうれしい。さて、実際に食べてみるとしよう。

※加熱せずに食べる場合も想定し、そのままの状態と温めた状態の両方で試食している。
※ごはんやポテトサラダなど共通している項目は、最後にまとめて紹介

「ハンバーグ & 焼肉弁当」

661kcal / タンパク質18.7g / 脂質27.5g / 炭水化物84,6g / 食塩相当3.2g

変更前の「ハンバーグ弁当」ではメインはハンバーグのみだったが、リニューアルで焼肉をプラス。メインが2品になり、ボリュームがぐんとアップした。ハンバーグは楕円形で7cm×8cm。

まず蓋を開けると、ニンニクの香りが。加熱しなくてもかなりの風味が感じられた。その正体は焼肉のタレで、弁当にしてはかなり大胆にニンニクが使われている。他にニンニクの芽も使われている。肉は牛肉でやわらかく、ごはんに合う甘めの味わい。ハンバーグは、挽き肉がかなりの細挽き。粗挽きタイプに比べると食感の点では劣るが、やわらかいので加熱しなくてもおいしくいただける。ソースは、デミグラスソースがベースとなっているが、適度な酸味や甘さもあり、深みを出している。

メイン2品が甘みの強い味付けなので、女性にはもしかするとややヘビーな印象を与えるかもしれない。だが、ごはんが進む味付けではあるので、男性にとっては満足度の高い内容となるであろう。

※他の弁当と共通する副菜
ポテトサラダ

「チキン南蛮弁当」

748kcal / タンパク質25.4g / 脂質19.8g / 炭水化物117.0g / 食塩相当4.1g

旧「から揚げ弁当」のチキン竜田に、リニューアル後は南蛮タレをプラス。チキン竜田は12cm×6.5cm程度で、厚みもしっかり。鶏肉はムネ肉のように脂肪分が少なくあっさりめ。衣も薄めで、油っこさはない。タレはフレンチドレッシングのようにやや酸味がある白いソースと、甘酢ダレ。加熱すると、白いソースの酸味がたち、味のコントラストがしっかりとつく。肉の食感もアップし、満足度が高まる。ぜひ、加熱して食べてほしい。

※他の弁当と共通する副菜
ポテトサラダ / パスタ