――物語の舞台である「海」にまつわる思い出を教えて下さい。
入来 : 「小さい時からよくお父さんと一緒に海で釣りをしたり、シュノーケリングをしてましたね。けっこうアウトドアな父なので、『海』と聞くと家族と過ごした思い出がすぐに浮かんできます」
田中 : 「私は海外生活が長かったので、いろいろな国の海に行った記憶があります。一番印象に残っているのはグレートバリアリーフですね」
入来 : 「かっこいい!」
田中 : 「同じグレートバリアリーフでも場所によって景色も全然違うし、透明な水に白い砂やエメラルド色の海……ものすごく幻想的なんですよ」
入来 : 「私はよくキスを釣ってました。天ぷらにして食べると美味しいんですよね~」
田中 : 「撮影の合間にも二人で釣りを……」
入来 : 「したよね。私たちが撮影してる後ろで偶然、私の高校の同級生が釣りをしていたことがあって(笑)。休憩になって釣り竿を借りて二人で釣ってました」
――二人が考える"親友の条件"とは。
入来 : 「うまく言えないんですけど、親友と一緒にいる時は私が変わるんです。意識するわけではなく、家族のように落ち着ける空気というか雰囲気を作ってくれる存在、それが親友だと思います」
田中 : 「ミオとキヨミの関係にも言えるんですけど、相手にとって厳しいことも言えるかどうか、ですね。嫌われ役を買ってでも厳しいことを言えるというのは大事なことだと思います。ただの友だちだと、なかなか言えずに馴れ合いになってしまうじゃないですか。はっきり言える関係って素敵ですよね」
――映画の中でミオとキヨミは宝探しをしますが、二人にとっての"宝物"は?
田中 : 「うーん……ありすぎて1個に絞れないですね~。家族や友だちはもちろんですし、毎日過ぎていく時間、自分の今のすべてが宝物です。欲張りかな(笑)」
入来 : 「先月、20歳になったんですけど、両親からお祝いで真珠のネックレスをもらいました。お守りとしていつもつけているんですが、これをしていると離れている家族ともつながっている気がしますね」
田中 : 「ファンレターやファンのみなさんからいただいたプレゼントもすごく力になりますね。ブログのコメントに助けられたこともありますし、みなさんの温かい応援の言葉も私にとっては宝です」
入来 : 「映画の中でミオはいつも格言を言うんですけど、キヨミとのやりとりも含め、言葉の重さについて考えることが多かったです。その意味で言葉は宝物と言えるかも」
――では、好きな言葉は?
入来 : 「『初心忘れるべからず』。仕事の時はいつもそう思います」 田中 : 「『天真爛漫』。いい意味で飾らず、常に自分らしくありたいです」
――最後に今年、二人がしてみたい"冒険"は何ですか。
入来 : 「ぜひ一人旅がしてみたいですね。チケットもホテルも自分一人で手配して京都に行きたいです。友だちからは『意外と近いね』って言われてますけど(笑)」
田中 : 「私は心理学の本をたくさん読みたいです。今、人間の心と体のバランスにすごく興味があるんですよ。そのせいか最近、夢をコントロール出来るようになったんです」
入来 : 「ええ!? そんなこと出来るの?」
田中 : 「うん」
入来 : 「面白そう!! 今度教えてもらおうかな(笑)」
まるで本当の親友みたいに仲良く楽しそうにはしゃぐ二人。彼女たちにとって、喜びも苦しみも分かち合ったこの作品は、きっと大きな宝物になることだろう。
入来茉里(いりき まり)
1990年2月16日生まれ。鹿児島県出身。O型。身長157cm。2007年、第32回ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞し、デビュー。ドラマ『四つの嘘』(2008年)、映画『かずら』(2010年)などのほか『mixi』『セブン-イレブン』CMなどで活躍する。現在は、ドラマ『タンブリング』(TBS系)、『モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!』(NHK教育)にレギュラー出演中。趣味は、雑誌、本を読むこと、新商品のお菓子チェック。特技は、新体操。
田中あさみ(たなか あさみ)
1993年6月6日生まれ。長野県出身。A型。身長166cm。2007年、ファッション誌『Seventeen』のオーディション、ミスセブンティーン2007でグランプリを受賞。同誌の専属モデルとして活躍する。ほか、ドラマ『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』(日本テレビ系)などにも出演している。趣味・特技は、英会話、バレエ。
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