接続速度は下りが4~5Mbps前後、上りが0.5~0.4Mbps前後とネットアクセスするには快適な速度だった。エリアもラスベガスの繁華街は十分カバーされており、ホテルを出てカジノ周辺のコーヒーショップなどでも問題なく利用できた。ただし建物の奥では電波の入らないところも若干あるようだ。その場合は窓際や屋外に移動するといいだろう。
滞在中、ラスベガスの展示会場はもちろんのこと、車で15分程度離れたショッピングセンターなど、ほぼどこでも利用できた。またモノレール車内で利用してみたところ、高層ビルの陰に入ると切れてしまうこともあったが、移動中でも利用可能であった。
サービスや利用方法に若干の問題も
今回利用したCheetah WirelessのWiMAXレンタルサービスは、便利なのだが、若干の問題もあった。レンタル期間中、毎日快適に利用していたのだが、途中から特定のエリアで利用するとブラウザを開いても自動的にサービスの管理画面が表示されてしまい、他のサイトへ移動することができなくなってしまったのだ。最終日前日のトラブルだったため今回はサポートセンターへ問い合わせはしなかったが、急なトラブル発生は不安が残る。
またレンタル端末の受け渡しと返却にも注意が必要である。今回はホテルに遅く到着したためビジネスセンターがすでに閉まっており受け取りは翌日になってしまった。また返却は端末を受け取った場所、もしくはFedExでとなるのだが、どちらの方法を取るかを直接メールか電話で連絡しなくてはならない。ホテルのフロントやビジネスセンターに一方的において置くというわけにもいかず、こちらから相手に連絡を取らなくてはならないのはちょっと面倒だ。
トラブル時の問い合わせや返却連絡などに、どうしても若干の英語力が必要とされるのである。さらに今回はFedEx返送としたが料金はこちら払い、市内配送でも約20ドルと結構高い。申し込みは簡単だが受け取りや返却に若干手間がかかり、万人向けのサービスとは言いにくいかもしれない。
WiMAXサービスを提供しているClear Wireは契約プラン以外にも「契約無し、日額10ドルで定額利用」の料金プランもある。店舗で聞いたところUSB端末は50ドルで購入できるという。ただし今回訪れた店舗ではこのプランは販売したくないのか、購入ははぐらかされてしまった。今後はラスベガスの空港にレンタル会社のカウンターや、Clear Wireのショップが出店すればもっと利用しやすくなるだろう。来訪者が使いやすいサービスになるようぜひとも検討してもらいたいものだ。