米特許商標庁(USPTO)のページに18日(現地時間)に公開された特許は申請番号が「20100070913」で、「SELECTING AN ITEM OF CONTENT IN A GRAPHICAL USER INTERFACE FOR A PORTABLE COMPUTING DEVICE」(モバイル機器向けのGUIを使った特定のアイテム選択)というタイトルにあるように、モバイル用途にGUIを組み合わせたところがポイントとなる。
これに関しては図版を参照するのが最も分かりやすい。同特許を紹介しているPatently Appleの「Apple Reveals 3D-Like UI for Social Networking App & More」という記事には、2つの図版が掲載されている。1つは典型的なSNSアプリの例で、この場合でいえば「Foursquare」となっている。Foursquareは位置情報を組み合わせたSNSだが、各人のアップデート情報が時系列順で見出しだけ一覧表示されており、これのうちの1つを選択すると詳細画面が開いて詳しいステータスが確認できるといった手順になる。
だがこれは、実際に開いてみるまでステータスは確認できず、ユーザーは先ほどの選択画面と詳細画面を交互に行き来しながら煩雑な操作を繰り返さなければならない。新特許のアイデアはシンプルで、この詳細画面をカバーフローのように並べ、フリップ動作で簡単に全アップデートのステータス情報を確認しながら、必要に応じて選択もできるようになっている。図版を見れば分かるように、要はバインダーに挟んだ書類をパラパラ漫画風に確認しながら選べるというものだ。
ここでのポイントは、このパラパラ漫画の動作を快適に実現するため、ユーザーのフリップ動作に3DのZ軸をシミュレーションを行わせる部分を特許で定義している点だ。今回の例はSNSだが、他のアプリにもいろいろ応用できそうな仕組みだといえる。