国立大学法人東京工業大学附属科学技術高等学校は、1年生を対象に、ICT教材を活用した「技術者モラルゲーム」による授業を行っている。
新学習指導要領の工業教育の目標に、新たに技術者の倫理観育成が盛り込まれるとともに、工業技術基礎においても「技術者の使命と責任」という項目が追加され、教育の現場において技術者としてのモラル育成が重要なテーマとなっている。同校における技術者モラルゲームの実践は、生徒に技術者や企業経営者の立場を擬似的に体験してもらうことで、生徒の技術者モラルを育成しようというものだ。
この授業に使用されているのが、日本ヒューレット・パッカードのタブレットPC「HP EliteBook 2730p Notebook PC」である。
全世界で中学校、高等学校を対象に実施しているPC/ワークステーションの寄贈プログラム「Inovation in Education」を、2009年に日本でも初めて実施。その第1号として国内4校に寄贈されたうちの1校が、東京工業大学附属科学技術高等学校である。実際に現場を訪れて、タブレットPCを利用した授業を見た。