2月にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2010」で英Sony Ericssonは「Xperia X10」をシリーズ化し、「X10 mini」「X10 mini pro」を発表。当面は「Android」を採用したX10を主力としてスマートフォン戦略を展開する方向性を明らかにした。
英Sony Ericssonの副社長兼グローバルマーケティング担当マーケティング事業マネジメントトップのSteve Walker氏は、「これを機に新しい戦略フェイズに入る」と自信を見せている。Steve Walker氏に同社のスマートフォン戦略について聞いた。
――Sony Ericssonでは、コミュニケーションとエンターテインメントをキーワードに展開していますが、このメッセージについて教えていただけますか?
これまでWalkman携帯やCyber-shot携帯など、エンターテインメント機能、コミュニケーション機能を備えた端末をそれぞれ開発してきた。今後は、(ばらばらだった)エンターテインメントとコミュニケーションを統合して1つにしていく。エンターテインメントとコミュニケーションをブレンドして1つにすることは新しいトレンドだと考えている。われわれは、コミュニケーションに強いEricsson、エンターテインメントに強いソニーの合弁会社なので、これはごく自然の流れでもある。
たとえばX10では「Signature Application」を取り入れている。これは、Facebook、Twitter、You Tubeなどのサービスを統合し、その上に優れたルック&フィールを構築したものだ。 すべてのイベントを一元的に集めて表示できる「Timescape」、オンライン・オフラインを問わずすべてのメディアを集める「Mediascape」を搭載している。また、「Infinite」ボタンを使えば、ある人物に関連するアクティビティをすべて表示できる。もちろん、Androidの標準アプリケーションにもアクセスでき、「Android Market」からアプリケーションもダウンロードできる。
Sony Ericssonでは、Signature Applicationを含むミドルウェアを総称して「UXP(User Experience Platform)」と呼んでおり、X10はUXPを実装した最初の製品だ。