ペイントの動作も録画

ペイントなどマウスを使った描画ももちろん記録される。筆者が実験したわけではないので断定はできないが、なかなか再現が難しい芸術性の高い作業も論理的には再現できることになるのではないだろうか。著名なデジタルデザイナーが録画したファイルをデスクトップで再現できるならば夢の広がる話である(図10)。

図10 ペイントでの描画も記録・再生。ウインドウの位置やボタンの配置が異なると再現できない点は注意が必要

ペイントでの操作も録画したみた。[Playback]ボタンをクリックした後は何もPCを操作していない。

自分自身で応用を考えてみよう

Windows自体をマクロにできるので応用の幅は広い。必要は発明の母という言葉があるように、必要性の無いところからアイデアを出すのはなかなか大変だ。日常の定型作業などがあれば、それを再現できないかを考えるのがよいと思う。たとえば、朝会社にきてExcelに日付を入力してから作業をはじめるという定型部分に着目した場合、Excelを開いて特定の場所に=today()と関数を入力するまでを記録してファイルを保存しておく(図11)。出社したら、まずは「WinMacro」を立ち上げこのファイルを読み込めば、Excelの起動から日付の入力までは、コンピュータが勝手にやってくれる(図12)。

図11 Excelの特定に=today()を入力するまでを記録しておけば、

図12 特定のファイルに日付入りのExcelファイルが立ち上がる

ブラウザを使う頻度も増えているので何かしらの応用も考えうるだろう。特定のサイトのキャプチャ画像を残しておきたい場合、ブラウザを立ち上げ、URLの手入力、もしくはブックマークで移動。[Ctrl]+[PrintScreen]でキャプチャ画像をとり、ペイントを立ち上げ[Crtl] + Vで貼り付け、特定のフォルダにJpeg保存。これを10個のWebサイト分繰り返す必要があるのであれば、サイト分の動作録画してフォルダ保存する。WinMacroを起動して再生すると、10個のWebサイトのキャプチャ画像保存がオートメーションで実行できる(図13)。ただしファイル名を毎回変えるなど気の利いたことはできないので、Webサイトごとにフォルダ名を変えて保存するなどのアイデアも必要だ。

図13 Webサイトの画像をキャプチャする作業も自動化できる