デザインばかりでなく、PCとしての基本性能も充実している。標準仕様(店頭モデル)の場合、ハードディスクは500GB、メモリは4GBで、10/100/1000BASE-T有線LANポートやIEEE802.11b/g/n準拠のワイヤレスLAN、Bluetooth、FeliCaポートなどを装備。映像出力端子はHDMIとD-Subの2系統を搭載しており、自宅の薄型テレビやプレゼン会場のデータプロジェクタなどにもそのまま接続することができる。

本体左側面には、USB2.0、IEEE1394、HDMI、ミニD-sub 15ピン、ヘッドホン端子、マイク端子が搭載されている

本体右側面には、USB2.0×2、LAN端子が搭載されている

本体前面の左側には、メモリースティックカードスロットとSDメモリーカードスロットが搭載されている

本体前面の右側には、無線LANスイッチや各種インジケーターが搭載されている

さらに、ソニーが運営する直販サイトであるソニースタイルで選択できる「VAIOオーナーメードモデル」というCTO(Configure to Order=注文仕様生産)モデルであれば、ストレージにHDDの代わりにSSDをチョイスすることも可能。

今回の評価機は256GBのSSDを搭載したものだったため、Webなどもサクサク快適に閲覧でき、日常的な作業ではほとんどひっかかりを感じなかった。アプリの起動やファイルの読み込みなども速く、HDDのような駆動音もないので非常に静か。Windowsエクスペリエンス インデックスでは、ディスクの転送速度が7.0と非常に高い評価になった。このあたりの軽快さは、SSDを全面サポートするWindows 7を採用していることも関係しているのだろう。より容量の大きなHDDモデルも魅力的だが、耐衝撃性やレスポンスを重視するなら、VAIOオーナーメードでSSDを選んだ方が後悔しないはずだ。

コンポーネント 評価についての詳細 サブスコア
プロセッサ 1秒あたりの計算 4.4
メモリ(RAM) 1秒あたりのメモリ操作 4.9
グラフィックス Windows Aeroのデスクトップパフォーマンス 4.1
ゲーム用グラフィックス 3Dビジネスおよびゲームグラフィックスパフォーマンス 3.4
プライマリハードディスク ディスクのデータ転送速度 7.0

なお、標準で付属するSバッテリーの駆動時間は、カタログスペックで約9時間となっている(ただし、標準仕様の場合。VAIOオーナーメードモデルは約9~10.5時間)。そこで、「FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト」をデモモードでループさせてみたところ、満充電状態から残量10%の警告が表示されるまでに3時間40分かかった。ほぼフルパワーで、ファンが常時回っている状態で使い続けても4時間は保つ計算になる。Webやメール中心だとファンが回転しないことも多く、バッテリーの減り具合も緩やかなので、1回の充電で6~7時間程度は十分使用できるはずだ。ちなみに、ファンの音はノートとしてはかなり小さい方で、静まり返った夜中でも音で気が散ることはまったくなかった。

付属するACアダプタも非常に小型軽量タイプで、持ち運びしやすいのがうれしい